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琉球王国時代の美術工芸品を復元 工芸家や職人らが中間報告

5/1(月) 16:35配信

沖縄タイムス

 近代化や沖縄戦で失った琉球王国時代の美術工芸品を復元し、技を再現しようと取り組んでいる工芸家や職人らの報告会「王国の美~手わざを探る」が30日、那覇市の沖縄県立博物館・美術館で開かれた。

 制作は県立博物館が一括交付金を使って2015年度から5カ年計画で行っている「琉球王国文化遺産集積・再興事業」に基づく。絵画や木彫、石彫、漆芸、陶芸、染織、金工、三線の8分野で65件の文化財などを制作。19年度から完成した模造復元品を県内外などで展示する予定だ。

 中間報告と位置付けられたこの日は、読谷山花織の踊り衣装、王家や士族が身に着けた冠のハチマチなど、制作に携わる9人が発表した。学芸員らと科学分析などで得た調査で素材や構造を研究したことや工程の流れ、制作に必要な道具を新たに作ったことなどを報告した。

 紅型の図案を型紙に固定するため糸で格子状に縫う「糸掛け」の技法は戦後、知念家が継承してきた。知念績人さん(26)は「昔の人は相当、鍛錬を積んでいたと実感した」と報告。園原謙博物館班長は「22、23世紀に残す文化財を新しく作るという思いで頑張っていきたい」と話した。

最終更新:5/1(月) 16:35
沖縄タイムス