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WTCC:道上龍「流れをつかめなかった」第2戦モンツァは苦い週末に

5/1(月) 18:33配信

オートスポーツweb

 4月29~30日にイタリアのモンツァで行われたWTCC世界ツーリングカー選手権第2戦。ホンダ・シビックWTCCをドライブした道上龍は、30日の決勝レースではエンジンのトラブルによって悔しいレースとなってしまった。

【道上龍が駆るホンダ・シビックWTCC】

 モロッコのマラケシュで行われた第1戦に続き、道上にとってフル参戦2戦目となったモンツァでのレース。ただ、予選では「FP1からクルマの調子が良くて、流れでいけるとは思っていたんですが、気温が上がってからのタイムの上げ方がうまくいってなかったのかもしれない」と11番手となり、オープニングレース、メインレースとも同じグリッドからのスタートとなっていた。

 WTCCはタイヤの使い方や熱の入れ方が非常に重要となっており、レースでは上位を狙いながらも、道上にとっては「ちゃんと走りきりたい」貴重なロングランの機会ではあった。しかし、オープニングレースに臨もうという道上に、思わぬトラブルが起きた。

 道上はグリッドへ向かう走行の際に、エンジンにトラブルがあることを感じ取る。チームはECUを交換したり、プラグコードを交換したりと対策を施すものの、結果的に症状は同じ。「僕の経験上、一気筒ダメだろうと感じた」という状況で、残念ながらオープニングレースはほぼ走れないまま終了してしまった。

 チームは続くメインレースまでのわずかな間で、プラグを替えたりと対策を施す。その結果、エンジンは息を吹き返し、道上はグリッドに向かったが、今度はステアリングホイールのメーターに不具合が起きてしまう。チームはステアリングごと交換しようとしたが、もともと道上の腕の長さに合わせてボスを入れているステアリング。交換するとまともなドライビングポジションが取れなくなってしまう。

「『直らなかったらこれでいくしかない』と言われたんだけど、運転できない方がイヤだった」という道上の要望にチームは応え、なんとかステアリングを修復。これでようやくメインレースのスタートを切ることができた。

■「次のハンガリーはしっかり走りきりたい」
「スタートの出足は良かったんですが、ホイールスピンが多すぎて」という道上は、12番グリッドにいたヤン・アーチャー(ラーダ・ベスタWTCC)に先行を許してしまうが、その後はかつてJGTCやフォーミュラ・ニッポン時代にしのぎを削ったトム・コロネル(シボレーRMLクルーズTC1)との戦いとなる。

 2周目、コロネルのインを突き道上はひとつポジションを上げることに成功するが、「あの時点でエンジンがおかしかったんです。自分の方が伸びたのでそのままいったんですが、次の周で同じ状態になってしまい……」とエンジンの不調が再発し、ピットに戻ることになってしまった。

「オープニングレースは走れなかったし、メインレースだけでも走りきって、スタートからのクルマの変化などの状況をエンジニアにも伝えたかった。そういうことができなかったので、次のハンガリーに向けてはちょっと残念ですね」と道上。

 次戦のハンガロリンクは、チームメイトのノルベルト・ミケリスの地元レースで、多くのファンが訪れる。シビックWTCC向きのコースでもあり、道上もすでにテストで走行済み。「ハンガリーはテストで走っているコースなので、走りきりたいですね。その次はニュルブルクリンクで、ややこしいところなので(苦笑)」と道上は言う。

 今回のモンツァでは、フリープラクティスからの流れを予選、決勝と「流れをつかむことができなかった」と道上。リバースグリッドのポールも惜しくもつかむことはできなかったが、「リバースグリッドのポールも、嬉しいような嬉しくないようなと思っています。やはり僕はそこじゃなくて、ちゃんとタイムを出して前に並びたい。メインレースで前にいきたいという目標があります」という。

 次戦ハンガロリンクでの道上の逆襲を、日本のファンは待ち望んでいるはずだ。

[オートスポーツweb ]