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10年かけ木彫の十三仏 小松の端浦さん

5/1(月) 3:56配信

北國新聞社

 輪島市出身で、小松市在住の中小企業診断士、端(はな)浦(うら)吉章(よしあき)さん(71)が趣味で木彫の仏像作りに取り組み、10年がかりで「十三仏(じゅうさんぶつ)」を仕上げた。初七日から三十三回忌まで13回の仏事をつかさどるといわれる仏、菩(ぼ)薩(さつ)で、細部まで精巧に手彫りされている。輪島市町野町の真言宗天王寺で7日、しゃくなげ祭りに合わせてお披露目される。

 町野町に実家があり、天王寺の檀家(だんか)の端浦さんは建設機械大手コマツの元設計者で、大工仕事も得意なため、還暦を迎えて自ら実家を改修する傍ら、仏像を作り始めた。緻密な図面を書いて、13体すべて1本の木材から像を彫り出した。難しい技を要する部分は井波彫刻師の作業を見学するなどして研究した。

 不動明王や釈迦(しゃか)如来、普賢菩薩、阿弥陀如来など30センチ前後の各仏像とともに、ハスを模した高さ2・2メートル、幅1メートルの祭壇も作った。くぎや金具を使わず、ほぞ組みで仕上げた。

 端浦さんは「難しいと思えることでもコツコツ続ければ必ず形になる。それが実感できた仏像作りだった」と10年に及んだ制作を振り返った。

 天王寺の廣澤佑昇(ゆうしょう)住職(69)は「素晴らしい十三仏だ」と話し、7日に開眼供養を営み、5月末まで本堂に安置する。同寺は「能登しゃくなげ寺」として知られ、花見客も十三仏を鑑賞できる。

北國新聞社

最終更新:5/1(月) 3:56
北國新聞社