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高炉3社の16年度設備投資、4年ぶり7000億円台回復

5/2(火) 6:01配信

鉄鋼新聞

 新日鉄住金、JFEホールディングス、神戸製鋼所の高炉3社の2016年度の設備投資額(連結、工事ベース)が出そろった。3社の合計額は15年度比19%増の7459億円となり、12年度以来4年ぶりに7千億円台を回復した。直近のピークだった08年度(8666億円)と比べ約9割の水準となる。各社とも重点的に進めるコークス炉更新など国内生産拠点の設備基盤固めが投資額に表れた形。17年度も上工程を中心に大型案件が計画されており、ほぼ同じ水準が続く見込みだ。

 各社の16年度の設備投資額は、新日鉄住金3510億円(15年度比15・2%増)、JFE2347億円(同10・4%増)、神戸製鋼1602億円(同45・8%増)。17年度は新日鉄住金が16年度並みの規模で計画するほか、JFEはJFEスチール連結ベースで16年度(2174億円)とほぼ同じ2100億円規模、神戸製鋼は1350億円(16年度比15・7%減)を投じる計画。
 事業環境が不透明なことから、収益状況によっては17年度計画を見直す可能性もある。
 各社とも最重要テーマに据えるのが上工程を中心とした国内生産拠点の基盤整備。特に製銑工程のコークス炉や焼結機、製鋼工程の連続鋳造機に関連する大型投資が目立つ。
 16年度に完工した案件では、新日鉄住金が約290億円を投じた君津製鉄所(千葉県君津市)第4コークス炉のパドアップ(炉体更新)を今年1月に終えたほか、JFEスチールは昨年10月に東日本製鉄所千葉地区(千葉市)の第6コークス炉A団のパドアップを完了した。
 神戸製鋼は17年11月をめどに神戸製鉄所(神戸市)の上工程を休止し、加古川製鉄所(兵庫県加古川市)に集約する計画を進めている。この計画で必要となる総額655億円の設備投資のうち、加古川に建設していたブルーム製造用の第6連続鋳造機が今年1月に稼働した。第2分塊工場の増強も同時に完了している。
 今年度も上工程を中心に大型投資が続く。新日鉄住金は八幡製鉄所(北九州市)で約380億円を投じ、第3連鋳機の新設を進める。同所の戸畑、小倉両地区にある高炉、製鋼工程を20年度末までに戸畑に一本化する計画の一環。軌条(レール)や棒鋼・線材の半製品となるブルームを製造する最新鋭の連鋳機で、18年度下期の完成を目指す。
 JFEは西日本製鉄所福山地区(広島県福山市)で約400億円を投じ、第3焼結機を更新する。17年度上期に着工し19年度の完工を目指す。

最終更新:5/2(火) 6:01
鉄鋼新聞