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東出昌大の怖さも話題に…「あなたのことはそれほど」は“ポップな”不倫劇!?

5/2(火) 12:10配信

dmenu映画

朝ドラ女優である波瑠が不倫劇に挑むということで、放送前から大きな注目を集めていたTBS系「あなたのことはそれほど」。ついに放送スタートしましたが、波瑠よりも東出昌大のストーカー的な演技に目が行ってしまう!? 原作からの変更点も多く、序盤から見逃せない展開が続きます。

【画像】凛とした表情の波瑠

東出昌大、重すぎ夫の嫉妬が怖い

「あなたのことはそれほど」は、『潔く柔く』などの作品で知られる人気漫画・いくえみ綾による同名コミックが原作。“2番目に好きな人”と結婚した主人公・渡辺美都が、ずっと想い続けていた中学時代の同級生と偶然再会したことから始まる不倫劇です。NHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロイン役で大ブレークし、クリーンなイメージが定着している波瑠にとっても新境地と言える役。第1話からいきなり、再会した初恋の人と美都がホテルに入る展開となり、朝ドラからの波瑠ファンは驚いたことでしょう。

しかし、美都の夫・涼太役を演じる東出昌大の演技もかなり話題をよんでいます。お人よしで真面目な彼ですが、美都への愛情がとにかく重いんです! 妻の気持ちが自分から離れているのではないかという不安から、隙あらば「結婚してよかったでしょ?」「幸せ?」と確認しようとします。妻の浮気を疑い、スマホをのぞき見するときの、画面に照らされた無表情が怖い……。ときどき「セリフが棒読み」との批判も浴びてしまう東出ですが、その朴訥とした口調が、本作ではむしろ涼太の不気味さにハマっています。ストーカー的な雰囲気は、ネット上で「第2の冬彦さん」と早くも話題になっているようです。

原作に比べて雰囲気が軽すぎ?

原作ファンの筆者としては、ドラマ版「あなたのことはそれほど」には物足りない部分もあります。だって雰囲気が軽い! 原作の淡々としつつも、少しずつ汚泥に足をとられていって、気づけばもう進むことも戻ることもできない……という暗いムードが感じられないのです。ドラマオリジナルのエピソードや、楽しいときには楽しい音楽が、怖いときには怖い音楽が、というストレートな演出も少しばかり説明過多な印象を受けます。「逃げるは恥だが役に立つ」、「カルテット」とすべてを説明せず、視聴者の胸に持ち帰らせるようなドラマが続いた枠ですし、もう少し視聴者を信用してみてもいいんじゃないかなぁ。

ただ、注目したいのは「逃げ恥」「カルテット」を手がけた金子文紀が演出に関わっていること。もしかしたら、今の“軽さ”にも何か仕掛けがあるのでは? 不倫がテーマだとは一見わからないようなラブコメ的な雰囲気がある(東出の演技以外は)「あなたのことはそれほど」ですが、今後のヘビーな展開とのギャップを生むための今のポップさかもしれませんし、もう少し様子を見てみなければ。

もし軽さに意図があるとなると、ズルくて面倒くさい原作の美都に比べて、ドラマ版美都が、恋に恋する乙女になっているのも納得です。波瑠が起用されたのも、単に「朝ドラ女優に不倫妻を演じさせてみよう」というだけでなく、ふわふわした“お嬢さん”の役に彼女の清楚な雰囲気がハマると考えられたのかもしれません。

まぁ、すべては憶測にすぎませんが! どうしても「きっと何か仕掛けがあるに違いない」とあれこれ妄想してしまうのも、TBSの火曜22時枠で、凝った脚本・演出の作品が続いたからこそ。「あなたのことはそれほど」も心に残る名ドラマとなることを期待しています。

(文/原田イチボ@HEW)

最終更新:6/2(金) 15:26
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