ここから本文です

デスク事務「破壊」に挑む 損保ジャパン日本興亜、300拠点でホワイトカラー業務をロボ化

5/2(火) 14:04配信

日刊工業新聞電子版

RPAで人員・業務コスト半減

 損保ジャパン日本興亜は事故対応や支払いなどを行う保険金サービス部門にロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)と呼ばれる自動化システムを導入する。6月に千葉県の事務所で試験を開始し、効果を確認後、2017年度内に全国300拠点に導入する。

 他部門では導入前に比べ人件費や紙代など業務コストの45%削減に成功。保険金サービス部門にも導入し、時間外労働の削減や労働効率の向上を目指す。

 RPAは人間による操作が必要なデータ入力や他システムとの通信連携を「ロボット」のように自動で行うシステム。人工知能(AI)と組み合わせることで、事務作業の大幅な効率化につながると期待される。保険業界では東京海上日動火災保険、日本生命保険などが一部業務に導入した。損保ジャパン日本興亜のように全国規模でRPAを導入するのは業界でも珍しい。

 同社は16年に海外旅行保険の事務部門でRPAを導入。1件ずつの手入力作業をRPAに任せたことで、担当者を15人から8人に削減できた。繁忙期の派遣スタッフ雇い入れも減少した。処理件数の上限も従来の月1万2000件から月1万8000件まで高めた。

 同部門での成果を受け、保険金サービス部門での導入準備を進める。3月までに、同社の基幹システムとRPAの適合性テストは完了した。作業効率の向上とともに余剰人員を顧客対応に振り向け、サービス向上にもつなげる狙い。