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伊達公子、46歳の「根性」引退危機乗り越え3度目の挑戦へ

5/2(火) 11:55配信

AFPBB News

(c)AFPBB News

【5月2日 AFP】年齢が半分以上も異なるヒッティングパートナーを相手に、顔をゆがめながら強烈なフォアハンドをたたき込む伊達公子(Kimiko Date)――そこに、スポーツ映画で描かれるような陳腐な復活劇はなかった。

 輝かしいキャリアに終止符を打ちかねない故障を乗り越え、復帰への準備を進める46歳の大ベテランは、まだ選手として燃え尽きていないと主張する。ピークを迎えた1996年に競技から退いた後、12年間にわたってツアーから姿を消した伊達にとって、今すぐ引退する考えは頭にないのだ。

 3時間に及ぶ激しい練習を終え、AFPの取材に応じた伊達は「みんなには、けがをしたら引退すると思われていた」と告白。昨年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)女子シングルス予選1回戦以降、2度の手術を経験した伊達は「けがをしたからこそ辞めたくなかった。けがや手術をしたということに対してもチャレンジしたかった」と語った。

「根性なのかな。チャレンジすることは好きだし、やれるところまでやってみたい」

 周囲の選手が劇的に進化したパワーとスピードを駆使する中、筋肉質ながらも身長163センチと小柄な体で見せる伊達のプレーは、ロブやフラットなどが全盛を極めた時代のテニスをほうふつさせる。

 岐阜県で今月2日に開幕するカンガルーカップ国際女子オープン(Kangaroo Cup International Ladies Open Tennis 2017)でツアー復帰を果たす伊達は「90年代が最初のキャリアで、カムバックしてからがセカンドキャリア」とすると、「今回が3回目。1年のブランクもあるし、簡単ではないと思う」と自身の未来について正直な意見を口にした。

「自分にプレッシャーはかけていない。記録を破ることについては考えていないし、再びツアーレベルで通用するテニスを目標にしている」

■東京五輪は「テレビで」

 2009年の韓国オープン(Hansol Korea Open 2009)で、オープン化以降ではビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)氏に次いでWTAツアー史上2番目の年長優勝を果たした伊達は、具体的な引退時期の明言は避けた。

 復帰戦には主催者推薦で出場する伊達は「何歳までプレーを続けるかは本当に決めていない。自分が満足して、もういいかなと思う瞬間を待っている」とした上で、「その時はまだ訪れていないので、とにかく納得できるまでやりたい」と現役続行の意思を強調した。

 また、50歳になる1か月前に現役を引退したマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏が憧れの存在だったという伊達だが、2020年東京五輪に出場する可能性については「100パーセントない。家でテレビで見る」ときっぱり否定している。

「毎日どこかが痛かったり、回復していなかったりする。やり過ぎないように気を付けている。自分を抑えて、気持ちをコントロールしなくてはいけない」

 最近では、自身が都内で経営するベーカリーに顔を出すこともある伊達だが、得意とする展開力の速さやライジングショットは健在で、この日も厳しいショットを打ち込むと練習相手も首を横に振っていた。

「選手はフィジカルが強くなったが、それに対抗する武器があるからこそ、私の年齢でもこの世界でまだ少しできるのかなと思う」(c)AFPBB News

最終更新:5/2(火) 11:55
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