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「CXー8」発表!マツダの新型車に根付くモノづくり革新

5/2(火) 18:58配信

ニュースイッチ

開発と生産に一体感、次は調達にも展開へ

 3列シートを採用した新型クロスオーバースポーツ多目的車(SUV)「CX―8」を2017年内に発売するマツダ。米国向けには3列SUV「CX―9」を発売しているが、日本国内での3列SUVの投入は初めてになる。日本の道路事情に合わせて、CX―9よりも一回り小さいサイズにした。同社の国内市場向けSUVで最上位モデルだ。

 CX―8は全長4900ミリメートル×全幅1840ミリメートル×全高1730ミリメートル。エンジンはクリーンディーゼルエンジン「スカイアクティブD2・2」を搭載。トランスミッションは6速自動変速機(AT)「スカイアクティブ・ドライブ」とした。6人乗りと7人乗りタイプがある。

 独自の次世代技術「スカイアクティブ」を新型車でより進化させ始めたマツダ。その裏には生産と開発部門の連携による「モノ造り革新」がある。昨年に生産を始めた「CX―9」、今年発売した「CXー5」にも、両部門によるすり合わせの成果が盛り込まれている。日本を基点としたモノ造り革新は、開発と生産に加えて調達部門を巻き込みながら、世界に活動の場を広げようとしている。

 マツダはモノ造り革新の一環として、生産現場から得られる加工条件などのさまざまなデータをサーバーで管理し分析・活用し、よりよいモノづくりにつなげている。エンジンの生産では組み立てラインのデータを前工程の機械加工にフィードバッグし、機械加工の精度とエンジンの性能の関係を明らかにして性能向上を図っている。

 例えばピストンとシリンダーの摩擦を下げられれば性能が上がる。生産現場が評価用のエンジンを使ってピストンリングと回転抵抗の関係性を検証して開発部門と共有。ピストンリングの形状を改良してCX―9に搭載した排気量2・5リットルエンジンに適用し、従来より回転抵抗を半減できた。年内に投入する「CXー8」にも同エンジンの搭載が期待されている。

 「開発だけでなく生産現場も顧客に価値を提供できるようにしている」(担当者)。組み立て工程のデータと機械加工のデータとの連携を深めてエンジン性能を一段と高める方針だ。

 完成車の組み立て工程でも日常的に検証を重ね、次の開発車種の商品性向上につなげている。例えば、音が発生するメカニズムを検証し、それを抑えるために必要な要件や特性を見える化。部品の構造を変えたり、仕様を変えたりしてCX―9では従来モデルより静粛性を向上させた。

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最終更新:5/2(火) 18:58
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