ここから本文です

平時なのに…日本自衛隊「米艦艇保護」初出動が論議に

5/2(火) 6:55配信

ハンギョレ新聞

最大の戦闘艦「いずも」命令受けて出港 太平洋でカールビンソン号の補給艦を護衛 攻撃受ける可能性は希薄だが 「北朝鮮情勢を悪用した実績作り」批判

 日本自衛隊の戦闘艦が史上初めて平時に武器を使用し米国の艦艇を保護する任務を与えられ出港した。

 1日、海上自衛隊最大の戦闘艦である「いずも」は、朝鮮半島近隣に接近する米海軍の補給艦に対する「武器等防護任務」を与えられ神奈川県の横須賀港から出港した。「いずも」は朝鮮半島海域に接近中のカールビンソン空母艦隊に物品を補給する補給艦と関東地域の房総半島半島で合流し、四国海域まで二日間の任務を遂行する。その後、15日にはシンガポールで開かれる観艦式に参加する予定だ。

 2015年の安保法制改定で自衛隊は平時と戦時の中間である“グレーゾーン”(grey zone)にも武器を使用して米軍を防護できるようになったが、実際にこうした任務が付与されたのは今回が初めてだ。グレーゾーン状態で武器を使用した防護任務をしている場合、実際に相手が米軍を攻撃するならば集団的自衛権行使の三要件に該当しなくとも自衛隊が武器を使用して反撃できる。そのため、集団的自衛権行使要件に束縛されることなく自衛隊が武器を使用できる道を開くことになるという憂慮が提起された。

 「いずも」は海上自衛隊が保有する最大の戦闘艦だ。ヘリコプター14機を搭載でき、ヘリコプター5機が同時に離着陸できるため航空母艦級戦闘艦と呼ばれる。

 日本では今回の作戦範囲が東海(日本名:日本海)ではなく太平洋なので、米軍がこの地域で北朝鮮の攻撃を受ける確率は希薄なのに、日本と米国が朝鮮半島の緊張状態を利用して自衛隊の活動範囲拡大を試みているという論議も起きている。毎日新聞は「(防護するのは)北朝鮮に近い日本海側ではなく、太平洋側を航行する補給艦で、どこまで必要性があるのかは疑問が残る」と指摘した。東京新聞は「米軍が必ずしも自衛隊に守ってもらう必要のない海域、局面での米艦防護は、平時から有事まで米軍に対する自衛隊の支援を飛躍的に拡大させる安保法の本質を物語る」と指摘した。日本経済新聞は、政府内でも太平洋で米補給艦が北朝鮮のミサイル攻撃を受ける可能性は低いという声があるとし、「危険は回避しながら実績を積もうとする日本政府内の計算が伺える」と伝えた。日本共産党の機関紙である「赤旗」は「北朝鮮情勢を悪用した(自衛隊の)実績作り」と批判した。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )