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学校再開 まちに活気 避難指示解除の小高区

5/3(水) 12:04配信

福島民報

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示の大部分が解除された福島県南相馬市小高区。4月に幼稚園、小学校、中学校が再開し、高校が開校した。3月末現在で居住者1329人の区内に、日中は園児や児童生徒、教職員を合わせて学校関係者約800人が通勤・通学している。住民や事業者は「まちが活気づき、明るくなった」と声をそろえる。
 電車で通う小高産業技術高生は主に午前7時16分着と同8時4分着の常磐線上り列車を利用している。平日朝のJR小高駅からは2両の車両から降りた数百人の生徒が一斉に姿を見せる。毎朝、同校教職員約10人に出迎えられ、多くの生徒は県教委のスクールバスに乗り込む。
 子どもの通学の見守りをしている保護者からは「増便か1両増やすかしないと子どもたちがかわいそうだ」との声が上がる。8時台の電車は満員で、生徒同士が常に誰かの体と接している状態という。
 ともに機械科1年で鹿島中卒の池田雅治さん(15)と寺内大翔(ひろと)さん(15)は7時台の電車を使い、徒歩で高校に通う。2人は「町の人はみんな優しい。あいさつすると返してくれる」と声をそろえる。駅近くに自宅があり、郡山市に避難している大和田サダ子さん(84)は「家の前で片付けをしていると元気な声であいさつされた。晴れやかな気分になる」と目を細めた。
 「学校再開のおかげで売り上げが伸びている」。好影響を喜ぶのはローソン南相馬小高店のオーナー霜山貞二さん(45)だ。以前の客層は復旧復興の作業員と高齢者が中心だった。現在は子どもと保護者の姿が多くなった。比較的利用者の少なかった土日の客も増えたという。「店の雰囲気が明るくなった」と声を弾ませた。

福島民報社

最終更新:5/3(水) 12:21
福島民報