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津波被災地 緑化+6次化 塩害に強いバラ ティーバッグに 「復興後押し」宮城県農高

5/3(水) 7:01配信

日本農業新聞

 宮城県農業高校(名取市)は塩害地でも育つ中国原産の野バラ「刺梨(ツーリー)」を東日本大震災で津波被害を受けた農地や宅地に植え、緑化と6次産業化に取り組んでいる。これまでに1100本植え、果実は乾燥・粉砕しティーバッグにして販売。地域の農業法人と協力し、震災復興につなげていく。

 取り組むのは科学部の生徒12人。同校は津波被害を受け、今は内陸側にある仮設校舎で授業を受けている。2015年から津波被害地の緑化を目的に、過酷な条件で育つことで知られる刺梨を植え始めた。育つと高さ2メートル以上になり、ピンク色の花が咲く。

 生徒らは果実にも注目。秋にピンポン玉サイズの果実を1株に数百個付ける。ビタミンCとポリフェノールが豊富で、中国では食用にする地域もあるという。科学部の部長を務める渡邉翼さん(17)は「作物を育てられない土地で、刺梨の実を6次産業化につなげられないかと考えた」と話す。ジャムや砂糖漬けなどを試作したが、実のとげが残り口当たりが悪かった。茶にしたところ、「酸味の中にほのかに甘味があり、おいしかった」と言う。昨年、ティーバッグを名取市のイベントで販売したところ、2時間で200個ほどを完売した。

 同校の取り組みに同市の農業法人、小塚原ファームランドも協力。植樹とともに、ティーバッグ生産も進める予定だ。

日本農業新聞

最終更新:5/3(水) 7:01
日本農業新聞