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【“忍”の精神】稀勢の里に学ぶ「辛い時期の乗り越え方」

5/3(水) 11:30配信

TOKYO FM+

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」では、「今すぐ職場で役立つ、10のこと」と題して、日本や世界で話題の人や現象から“自分のこと”として置き換えられる≪元気の素≫を紹介しました。
4月18日(火)の放送では、第72代横綱で現役大相撲力士・稀勢の里にクローズアップしました。

近年は、白鵬、日馬富士、鶴竜といったモンゴル勢が角界で猛威を振るう中、稀勢の里は今年1月の初場所で優勝し、見事横綱に昇進。2003年1月場所に貴乃花が引退して以来、14年ぶりとなる日本人横綱の誕生に日本中が沸き立ちました。

稀勢の里は、新入幕から73場所での横綱昇進と歴代で最も遅く、まさに大器晩成型と言える苦労人。そんな彼が何故このような偉業を成し遂げることができたのか、過去のインタビューの言葉から紐解いてみます。

「外国人力士に体型では及ばない。対抗できるとしたら精神面しかない。だから自分は絶対に休まない。土俵に立ち続ける」

まさにこの言葉を体現し多くの人に感動を与えたのが、横綱として初の場所となった2017年3月場所です。

初日から12連勝と絶好調だった稀勢の里でしたが、13日目の取り組みで敗れた際に左肩を負傷し、そのまま休場する可能性が囁かれました。しかし、彼は休むことなく、テーピングを施した満身創痍の姿で翌日も強行出場し、土俵に立ち続けました。
そして千秋楽では、優勝争い単独トップの照ノ富士との直接対決を迎えます。稀勢の里が優勝するための絶対条件として、この一番に加え優勝決定戦と合わせて2連勝せねばならず、彼の怪我の状況からも優勝の可能性はほぼないだろうと誰もが思っていました。
そんな中、稀勢の里は照ノ富士に2連勝し、奇跡的な逆転優勝を収めました。

稀勢の里は場所中に一切お酒を飲まず、TwitterやFacebookなどのSNSもしない。勝って花道を引き上げたあとも付き人とグータッチをしないなど、古風でストイックな一面が知られていますが、そんな彼が新弟子時代から心に留めている言葉が、故・鳴戸親方(元横綱・隆の里)から受け継いだ“忍”だそうです。

これまで何度も綱取りに挑戦して失敗に終わっても腐ることなく稽古に明け暮れ、2017年3月場所では怪我の痛みに耐え忍び、決して諦めることなく不屈の精神で挑んだからこそ成し得た優勝だったのではないでしょうか。

そんな横綱の名に恥じぬ稀勢の里の言動は、自身の立場に置き換えてみてもきっと役立つことでしょう。大きな失敗をしてしまったとき、思うような結果が出なかったときなど、職場で辛い局面を迎えたときにこそ、稀勢の里のように“忍”の精神で諦めず地道に取り組むことが、道を切り拓くことに繋がるのかもしれません。

(TOKYO FM「クロノス」2017年4月18日放送より)

最終更新:5/3(水) 11:30
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