ここから本文です

噴き出す炎、伝統の薪窯焚き公開 佐賀・柿右衛門窯

5/3(水) 13:33配信

佐賀新聞

 開催中の有田陶器市に合わせ、有田町南山の柿右衛門窯で2日、伝統の薪(まき)窯焚(た)きの特別公開があった。普段は見学できない作業とあって、訪れた人たちは、炎を噴き上げる窯に次々に薪を放り込む職人たちに見入っていた。

 窯には前日の午前6時に火を入れ、徐々に温度を上げていた。公開したのは炎を切らさないように立て続けに薪を入れる「せめ焚き」と、1300度で約10時間焼き上げる仕上げの焼成。見学者は、噴き出す炎の迫力に驚きの声を挙げながら、職人に窯の温度などを質問していた。

 九州旅行中に夫婦で訪れた東京の会社員、谷川隆貴さん(56)は「赤い炎と黒い煙と薪が燃える匂いに圧倒された。炎を見つめる職人さんの真剣な表情もいい」と、何枚も写真に収めていた。

 窯には十五代酒井田柿右衛門さんが個展に出品する濁手(にごしで)の大皿など、約500点が詰まる。40~45時間掛け、赤松の薪約千束を窯に入れる作業は、3人1組の2チームが交代で火の番をする。作品は焼成後、数日掛けて自然冷却し取り出す。

最終更新:5/3(水) 13:33
佐賀新聞