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“失策”が「6-4-3」のトリプルプレーに!? MLBで「非常にややこしい」珍場面

5/3(水) 21:00配信

Full-Count

遊撃手が“落球“も…記録は遊ゴロから「6-4-3」でトリプルプレーに

 オリオールズが2日(日本時間3日)、敵地レッドソックス戦で“珍トリプルプレー”を完成させた。

【動画】オリオールズ公式Twitterも動画で紹介した「非常にややこしい」トリプルプレー

 2-5と3点ビハインドで迎えた8回無死一、二塁の場面。ブラッドリーJrがブリットンの速球をレフト方向へと打ち上げた。これを遊撃手ハーディが背走し、落下地点に入ったかに見えたが、捕球できずにポトリ。慌てて拾い上げ、三塁に送球しようとしたが、レッドソックスの走者はどちらも戸惑った様子でスタートを切れていなかった。

 これを見たハーディは冷静に二塁に送球。二塁手スコープがセカンドベースから離れていた二塁走者モアランドにタッチして1アウト。さらに、二塁を踏んで、一塁にとどまっていた一塁走者ペドロイアもアウトに。そして、打者走者のブラッドリーJrは走っておらず、スコープが一塁に送球してアウト。あわや失策というプレーから、記録上は遊ゴロから「6-4-3」でトリプルプレー完成というまさかの結果になった。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では「オリオールズの6-4-3トリプルプレーは奇妙な一致――彼らは2000年に全く同様のことをしていた」とのタイトルで特集記事を掲載。このプレーがMLBで今季初のトリプルプレーだったことを紹介しつつ、「非常にややこしいものだった。そうだと分かるまでに幾らかの議論や数分の考察が必要だろう。これは確かに6-4-3のトリプルプレーだった」と伝えている。

オリオールズは17年前にも同じプレーでトリプルプレー、指揮官は野手のリカバリーを称賛

「J.J.ハーディはレフト手前に上がったフライを捕球することができなかった。しかし、二塁手のジョナサン・スコープに送球し、彼はセカンドでペドロイアをフォースアウトとする前に、モアランドをタッチアウトにした。そして一塁手のクリス・デービスに送球した(ブラッドリーは一塁まで走らなかった)」

 この日のプレーをこのように解説。そして「2000年9月1日以来初のトリプルプレー。そして、同じく遠征中に起こった。 2000年のトリプルプレー? あれも6-4-3のトリプルプレーだった。本質的には全く同様のプレーだ」と“偶然の一致”についても解説している。インディアンス戦で成立したという当時のプレーは、以下の通りだったという。

「オリオールズのメルビン・モーラ遊撃手はサンディー・アロマーJrが打ったフライを意図的に落とした。しかし、インフィールドフライは宣告されず、彼はジェリー・ヘアストンJr二塁手に送球。彼はウィル・コーデロをフォースアウトにするため、セカンドを踏み、トラビス・フライマンをタッチアウトにした。そして一塁に送球し、サンディー・アロマーJrをアウトにしている」

 確かに、17年前とほぼ同じ形でのトリプルプレーだったようだ。わずかな違いは、今回は遊撃のハーディが捕球しようとしながらあわや失策というプレーとなり、その結果として3つのアウトを奪えたことか。

 もっとも、記事によると、オリオールズのバック・ショーウォルター監督 は試合後に「ジョナサン(スコープ)は本当に抜け目がなかった。本当に抜け目のないプレーだったよ。誰も何が起きているのか理解していなかった。多くの人は直接三塁に投げるだろう。でも、J.Jは何が起こっているのかを理解していた」と振り返っており、ハーディのリカバリー、スコープの冷静な判断を称えている。

 しかし、オリオールズはそのまま2-5で敗れ、トリプルプレーを勝利につなげることはできなかった。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:5/3(水) 21:00
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