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楽天トラベルでラブホ情報「解禁」、ホテル側の事情は? 女子会・外国人・ビジネス…進む脱「エロ」戦略

withnews 5/6(土) 7:10配信

 宿泊予約大手の楽天トラベルが、ラブホテルの掲載を6月下旬にも始めることがわかりました。とは言っても、狙いはビジネス客や旅行客。「エロ」のイメージが根強いラブホテルですが、最近は、普通のホテルと見違えるようなラブホテルも増えており、楽天側もビジネス客や観光客の利用が見込めると判断したとみられます。イメージ変化の背景には、ラブホテル業界が抱く、市場縮小への強烈な危機感があるようです。(朝日新聞経済部・森田岳穂記者)

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ラブホテル、下がる稼働率

 ラブホテルは、休憩利用ができて、主にカップル客が多い施設のことです。自動精算機を設置して、従業員と客が会わずに利用できるようにするなどすると、風俗営業法上の規制を受け、18歳未満の利用が禁じられます。従業員が接客するなどして旅館業法上の許可で営業しているホテルを「レジャーホテル」などと呼ぶこともありますが、一般的にはどちらもラブホテルとして認識されています。

 業界関係者によると、最盛期は80年代後半。バブル期にはピラミッド型の外観のホテルや、お城を模したホテルなど、派手な外観のホテルも次々とできました。しかし、若者の「草食化」や、少子化、車離れなどが進み、近年は減少傾向です。北関東の幹線道路などには、バブル期に建てられたとみられるラブホテルが廃墟となってたたずんでいます。

 正確な統計はありませんが、ラブホテルの数は現在、1万件程度あるとされています。観光庁の統計では、訪日外国人の増加などで大阪や東京のビジネスホテルの稼働率が8割を超える一方、ラブホテルの稼働率は「年々下がってきている」(業界関係者)のが実情です。

客層開拓へ、1.5億円改装も

 こうした状況が、ラブホテルに新しい客層の開拓を迫っています。

 昨年12月に1億5千万円をかけて改装した福岡市博多区の「HOTEL&SWEETS FUKUOKA」。フロントの横には食べ放題のケーキやマカロンが並ぶショーケースが設置され、奥のガラスの向こうには専任のシェフが洋菓子を手作りする様子が見えます。

 白を基調とし、窓からは光が差しこむ室内。インテリアもすっきりとして、いわゆるラブホテルには見えません。このホテルが狙うのは、女性同士の旅行客やビジネス客の開拓。3月には女性同士の旅行客ら10組ほどが宿泊したそうです。

 運営会社社長の森藤紳介さんは、会社員を辞めてホテルの跡を継ぐことに。しかし、若い女性たちに話を聞くと、ラブホテルのイメージの悪さに愕然としたと言います。

 「このままじゃ10年、20年後にはなくなっているかもしれない」。そんな危機感を抱き、大幅な改装に踏み切りました。「イメージを変えて、カップル以外の人たちにも来て欲しい。値段もお手頃なのに、高級ホテル並の内装や設備があるホテルもたくさんあるんです」と話す森藤さん。女性同士の客を来客全体の1割ほどに上げることを目標にしています。

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最終更新:5/6(土) 9:31

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