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いまさら聞けない「格安SIM」「格安スマホ」乗り換えのポイント

5/4(木) 11:10配信

ZUU online

今や毎日の生活に欠かせない存在となったスマートフォン。従来の携帯電話よりも便利な反面、料金が比較的高いことが指摘されており、近年は大手キャリアから「格安SIM」に乗り換える人も増えている。

マイボイスコム社が2017年3月に行った調査によると格安スマホの認知度は90%を超え、スマホ利用者の約25%が格安スマホ・SIMのいずれかを使用しているという。とはいえ、乗り換えるメリットを理解しながらも、躊躇しているユーザーも多いことだろう。本稿では大手キャリアから格安SIMへ移行する際のポイントを解説する。

■乗り換えやすい格安SIMを選ぶのが一番

まず、手持ちのスマホがどの格安SIMに乗り換えられるか確認することが大切だ。格安SIMは通常自社の回線を持たず、大手キャリアの回線を借りて通信を行っている。中でもNTTドコモの回線を使用している格安SIMが多く、auやソフトバンク回線を使用した格安SIMはまだまだ数が限られている。基本的に同じ回線同士であればSIMロック解除が必要ないため、比較的簡単に乗り換えが可能になる。

ドコモ回線を使用している格安SIMはY!mobile、楽天モバイル、IIJmio、U-mobile、OCN モバイルONE、LINEモバイルなど、au回線はmineo(マイネオ)、UQ mobileなど、ソフトバンク回線はb-mobileなどが代表例だ。

ちなみに、格安SIMと大手キャリアの利用可能エリアは基本的に同じだ 。例えばドコモ回線を借りているOCN モバイルONEの利用可能エリアはドコモと同じだ。格安SIMだからといってつながるエリアが狭いということはない。

手持ちのスマホのSIMロックを解除することで、使用回線が異なる格安SIMに乗り換えることも不可能ではないが、失敗のリスクは高くなる。機種によってはそもそもSIMロックの解除ができない場合や、周波数が対応していない場合もあるためだ。

■乗り換えに適したタイミングを逃さない

格安SIMに乗り換える際、タイミングを間違えると無駄な手数料がかかる。大手キャリアの契約は2年単位で自動更新される仕組みになっており、2カ月間の契約更新月を逃すと、解約の際に9,500円程度の解約金 がかかるのが一般的だ。無駄な出費を避けるために自分の契約更新月がいつなのかを確認し、事前に乗り換えの準備を整えておくべきだ。

■格安SIMのデメリットを把握しておく

格安SIMの通信費は非常に魅力的だが、切り替えた時にいくつかデメリットも存在する。

一番問題になるのが格安SIMに乗り換えると、今まで使っていたキャリアメールが使えなくなる点だ。キャリアメールとは、例えばドコモであれば「@docomo.co.jp」がつくメールアドレスのことだ。使用できなくなった場合に備えて、事前にGoogleが無料で提供している「Gmail」などのメールアドレスを取得しておくのが無難だ。

他にも、格安SIMと端末の組み合わせによってはテザリング機能が使えなくなったり、大手キャリアに比べて回線混雑時に通信速度が低下したりというデメリットがある。

■自分の使用状況を確認し、適した会社を選ぶ

一口に格安SIMと言っても多数の会社が存在しており、提供しているサービスや価格もさまざまだ。各社のサービスを比較する前に、自分のスマホの使用状況を確認すべきだ。

確認が必要な点は、1カ月にどのくらい音声通話をしているか、そして何GBくらいのデータ通信をしているかだ。請求書の明細を見れば確認することができるだろう。

例えば、仕事で通話をすることが多い人は、10分間の通話がかけ放題 になるオプションがあるOCNモバイルONEや、5分間の通話がかけ放題になる楽天モバイルなどの音声対応SIMが向いているだろう。

逆に通話をすることがほとんどなくデータ通信が中心という人は、LINEアプリが使い放題になるLINEモバイル や、5GB以上のデータ通信が使えるプランが良いだろう。

■実際にどのくらい安くなるのか?

40代前半の夫婦で中学生の息子が1人いる家庭が、ドコモから楽天モバイルに乗り換えた場合、どのくらい安くなるか比較してみよう。なお端末代、消費税、ユニバーサルサービス料などは計算に含まない。

3人ともドコモのスマホを持っており、それぞれ5分間のかけ放題プラン(2年契約、月1700円)を契約、家族で15GBのパケットを分け合えるプラン(月1万2500円)を夫が選択、他2人はデータシェア(月500円)を契約、ずっとドコモ割(15年以上, 月1200円引き)と学割(月1000円引き、1年間のみ) 、25歳以下応援割(1GB追加サービス)を適用した場合、家族合計で月1万7300円となる。

この家族が楽天モバイル に乗り換えた場合を考えてみる。楽天でんわの5分かけ放題プラン(月850円)、通話SIMの5GBプラン(月2150円)、パケットを家族で分け合えるデータシェア(月100円)をそれぞれ契約する。結果、家族合計で月9300円に抑えられる。月額料金の節約額は8000円だ。年間にすると9万6000円もの差が生じる。

ドコモ          父 母 息子 備考
カケホーダイライトプラン/1,700/1,700/1,700/5分間かけ放題
シェアパック 15GB /12,500/500 /500 /
SPモード     /300 /300 /300 /
ずっとドコモ割(15年) /-1,200 /-/-/
ドコモの学割 /-/-/-1,000 / 1年間のみ
U25応援割 /-/-/-/ 1GBプラス
税抜金額     /13,300 /2,500 /1,500 /
税抜金額合計     17,300

楽天モバイル    父  母 息子 備考
楽天でんわ5分かけ放題/850 /850 /850
5GB データ通信プラン/2,150 /2,150/2,150
データシェア    /100 /100 /100
税抜金額      /3,100/3,100/3,100
税抜金額合計   9,300

月額料金差額 8,000
年間差額 96,000

格安SIMに乗り換えると初年度は数千円の事務手数料がかかるが、これを差し引いても非常にメリットが大きいと言えそうだ。若干の手間はかかるが挑戦の価値はあるのではないだろうか。(ZUU online編集部)

最終更新:5/4(木) 11:10
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