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アメコミ大手DC、日本市場に見るチャンス 巨星ジム・リーと代表が語る

5/4(木) 20:26配信

シネマトゥデイ

 バットマンやスーパーマンなどの人気ヒーローを擁するDCエンターテイメント(以下、DCE)発行人にして、業界きってのアメコミアーティストであるジム・リーとDCE代表のダイアン・ネルソンが、日本市場への展開について語った。

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 先日、世界初となるDCプレゼンテーションを東京で開催するなど、さらなる日本市場の開拓姿勢を打ち出している同社。ダイアンは「出版部門に限らず、日本は重要な市場」と断言し、「日本の映画市場は邦画が非常に強いと聞いていますが、一方で、洋画の大作も非常に観られている。わたしたちとしては、そういった作品を通して、もっとDCを知っていってほしいと考えています」と笑みを浮かべる。

 一方、ビジネスとクリエイティブの両面で同社を支えるジムは、独自の漫画文化が根付く日本について、「日本の漫画業界は、アメコミ業界と比べて何倍も大きい市場です。だからこそ日本の読者は目が肥えていて、常に素晴らしいストーリーテリングやキャラクターを求めている」と分析。

 競合のマーベルスタジオを含めたアメコミ映画のヒットによって認知は広がっているとはいえ、日本におけるアメコミ人気は限定的だが、ジムは「むしろ、これからもっと日本の皆さんにDCのキャラクターを知って、好きになってもらえるチャンスがあるということ」と強気だ。「“スーパーヒーロー”というコンセプトがしっくりこない人にも、彼らの持つ強さや弱さ、それぞれ違った人間性を持っていることを知ってもらい、共感してもらえたらと思っています」。

 そこでダイアンが、低年齢層に向けたアニメーション放送などを通じた、子供達へのアプローチの重要さを指摘すると、ジムは「これまで長い時間を経てキャラが育ってきたこともDCの重要な資産です。バットマンの相棒のロビンにしても、一人ではなく世代の違う別の人物に代替わりをしている。そういった世代、家族というものに対して重きを置いている」と言及。アメコミ界の巨星として、ライターとタッグを組み数々のキャラクターを育ててきた存在として、「一度生み出したキャラは、世の中に残り続ける。それを作り上げるのは、半端なプロセスではありません。例えば、僕がライターと手掛けた悪役ハッシュ(『バットマン:ハッシュ』)も、ただ能力やパワーを紹介するのではなく、彼がどんな人間性を持っているのかをしっかりと読者に見せていった。とても時間はかかりますが、それが正解ではないでしょうか」と時間をかけたアプローチの重要さを語っていた。(編集部・入倉功一)

最終更新:5/4(木) 20:26
シネマトゥデイ