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自分のコントロールに必要な「5つの山」と「3つの姿勢」

ZUU online 5/4(木) 17:10配信

成功の定義は、それぞれの成長と意識のレベルに応じて違ってくる。私にとって成功は、自分の環境をコントロールしたり、仕事で大金を稼ぐ、出世するなどの表面的なことで優位を占めたりすることではない。

私の考える人生における成功とは内面的なものであって、自己マスタリーを身につけ、目的を達成するなかで他人に貢献できるようにそのマスタリーを使うことで生まれるものだ。

さて、ついに勇気を振り絞って企業のゲームから降り、シールズに加わった私は、空手の練習で学んだのと似た人生へのアプローチをシールズが体現していることを知った。ただしそれは、シールズ特有の組織文化を通して表現されたものだ。誠道の文化もシールズの文化も、潜在能力を開花させるには、全人的な、バランスのとれた方法で自分を鍛えなければならない。

(本記事は、マーク・ディヴァイン氏(著)、露久保由美子氏(翻訳)の『アメリカ海軍が実戦している「無敵の心」のつくり方』(クロスメディア・パブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています)

■戦士として磨かなければならない知能の領域「5つの山」

戦士の鍛練は、あらゆる面を総合的に鍛え、どんな難題にも、クリアな心と頭から生まれる高等テクニックでいつでも対応できるようにすることだ。

私の経験上、戦士なみの集中力と人生における真の成功(先ほど定義したような意味での成功)を手にするには、磨かなければならない知能の領域が主に5つある。もうおわかりのとおり、私はこれを「5つの山」と呼んでいる。

1. 身体の山―機能全般を使って身体をコントロールしたり動かしたりする能力を系統的に伸ばす。

2. 精神の山―メンタルコントロールと集中力を養い、世の中に積極的に貢献するために心の中身をアップグレードする。

3. 感情の山―感情のとてつもなく大きな力を理解、利用、コントロールし、自尊心や自信をつけ、大きな課題に直面したときの前向きなレジリエンスを鍛える。

4. 直感の山―自分の内面を見つめて第六感を育て、腹で聞き、「牧羊犬の強さ」(この意味については7章でさらに取り上げる)を手に入れることを学んで、高いレベルの気づきと直感力のあるリーダーになる。

5. 心の山―「心」とは日本で生まれた言葉であり、英語のいわゆる「ハート」と「マインド」をひとつにして行動することを意味する。この山では、魂との関係を築き、ハートで先頭に立って行動することを学び、他人と真につながり、全人類のためになる統合意識を求めて努力を重ねる。

■5つの山を超えるためのdisciplineとは

重要な海の旅が、統制のとれた造船、よく訓練された船長と乗組員、し っかりとした航行システムなしに達成されたことはない。5つの山に取り組むにあたって、価値のある鍛練にガイド役をしてもらう必要がある。別の比喩を使うなら、鍛練はあなたが前進しているときに軌道を保ってくれる、人生における線路のようなものだ。まずは「discipline」の意味を明確にすべきだろう。

【シンプルであれ】
ものごとはシンプルにしておく。つねに次のふたつを自分に問いかけてみること。

1. 本当に今これが必要なのか? なくてもすむのではないか?
2. 今捨てたり手放したりできるものは何か?

この「シンプル化」活動が、物質的なものへの執着を減らすことにつながる。

【ひたむきであれ】
ひたむきさは、ユーモアを交え、現実と向き合うことで補わなければならない。訓練に対してはまじめでひたむきでなければならないが、ユーモアを忘れず、「現実」はそれとして受け止めて、バランスをとることが大切だ。

【自分らしくあれ】
自分らしく生きることは、内なるコンパスと協調しながら他人に奉仕できるように、自分を動かしているもの―3つのPと「ひとつ」―と心ハートのレベルでつながり、それが何かを知ることから始まる。そしてメンタルコントロールを身につければ、人生のあらゆる場面にこれまでより高い価値基準を持ち込むという、前向きな強い意志へと思考を向けることができる。

【自分の脚本を書く】
あなたには人生を自分で決め、自分らしくあるという選択肢がある。自分の精神、身体、感情、直感をどう使い、魂とどうつながるかを選ぶことができるのだ。それを運任せにし、前もって条件の付いた人生に脚本を書かせてしまうのか、それとも主導権を握って自分を主役にベストセラーを書くのか? 

■奉仕の力をdisciplineする3つの姿勢とは

つねに自分より先に仲間(家族)のために尽くすことが必要になる。この鍛練には、それを支える3つの姿勢―思いやり、気前の良さ、豊かさ―が求められる。

【思いやり】
思いやりは、自尊心を持ち、他人の立場を察せられることから生まれる。人は他人のなかに自分を見るものだ。そこには、人類のあらゆる栄光と苦しみが、なんらかの形で存在しているからだ。

【豊かさ】
「無敵の心」を持った人は、物事が急速に変化しているさまを見て「世界が終わるぞ!」から大きく転換し、「ワオ、これはとてつもなくワクワクする未来になりそうだ……近い将来のチャンスに乗り遅れないように、個人として、チームとしてシステムをどうアップグレードできるだろう?」と考える。豊かさの発想があれば、世の中には自分も含めてみんなのためにもっとたくさんのものがあることに気づく。

【気前のよさ】
豊かさの姿勢が世界の状況や仕組みについての考え方を反映しているとしたら、気前のよさは、他人への行いに注がれる豊かさのマインドセット【経験や教育、時代背景、環境などによって形成される思考様式】である。つまり、あなたの時間や、才能、エネルギー、資質に関連したやりとりのことだ。(ZUU online 編集部)

最終更新:5/4(木) 17:10

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