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都議選出馬の元テレ朝アナ龍円愛梨氏、ダウン症の長男持つシングルマザーとして「東京から日本を改革したい」

スポーツ報知 5/5(金) 6:05配信

 7月2日投開票の東京都議選で、東京都の小池百合子知事(64)が事実上率いる「都民ファーストの会」から出馬する元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨氏(40)が4日、スポーツ報知のインタビューに応じた。4歳になるダウン症の息子を持つシングルマザー。日本での社会的弱者をサポートする体制や法律が未整備であることを訴え、「東京から日本をスピーディーに改革したい」と熱っぽく宣言し、スポーツ報知に意気込みを語った。(樋口 智城)

 決戦まで2か月を切った都議選。その目玉候補として小池都知事が白羽の矢を立てたのが、元テレ朝アナウンサーの龍円氏だ。定数2の渋谷区からの立候補。「政治の場で新たなチャレンジをさせていただくことになりました。社会的弱者と呼ばれている方々の現場の声を拾い上げていきたいですね」と抱負を述べた。

 11年にテレ朝を退社し、米カリフォルニア州へ留学した。そこで知り合った日系米国人と事実婚し、13年5月に長男を出産。遺伝子検査でダウン症が判明した。子育ての苦労の一方で、米国の社会的マイノリティーへのサポート体制のすごさを実感した。「全米で法律がきちんと作られていて、息子であれば医者、州担当者、療育担当者、両親などでしっかりとチームを編成するんですよ」と話す。

 15年に事実婚を解消して帰国したが、シングルマザーとしての子育てに困難な現実にぶち当たる日々。「感じたのは日本は法的整備やシステムが未成熟だということ。基本は自治体任せで、各地域でのサポート格差も大きい」と問題点を指摘する。自らダウン症に関するNPOや、シングルマザー支援の活動を行い、積極的に情報を発信。そのうちに政治から変える必要性を痛感した。「今は東京から日本を変えようという感じ。小池知事のスピード感であれば本当に変わるかもという期待感がありますよね」

 最近までは、子育てとの両立の難しさから、出馬は考えていなかった。小池氏が設立した「希望の塾」の塾生だったが、あくまで政策立案に携わることが目的だった。それでも、都民ファーストの会からの熱烈なオファーを受けるうちに考えを変えた。「できる範囲で精いっぱい活動すれば、一つのモデルになると思うんですよ。私が『シングルマザーで少し手のかかる子どもがいますが、やりたいことがあるので政治を志します』と言えば、『私も不可能じゃない』と感じてくれる人もいるはず」

 06年にアナウンサーから報道局社会部記者に異動し、都庁担当も経験した。「当時は議事堂に入った瞬間、空気が暗~くなるのを感じましたよ」。子育てを経て強くなった母は自身の手で、そのよどんだ空気を変える。

 ◆龍円 愛梨(りゅうえん・あいり)1977年3月31日、スウェーデン・ウプサラ市生まれ。40歳。東京・富士見ケ丘女子高、法大法学部を経て99年にアナウンサーとしてテレビ朝日入社。同期は富川悠太アナ、武内絵美アナら。06年から社会部記者として警視庁、北朝鮮拉致問題、都庁、宮内庁などを担当。11年に退社した。現在は一般社団法人「シングルママこども支援会mamaUNIted」の会長を務める。

最終更新:5/18(木) 15:45

スポーツ報知