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王子谷、世界選手権で「ノムラの教え」試す…名将との対面を熱望

スポーツ報知 5/5(金) 7:04配信

 柔道の世界選手権(8~9月、ハンガリー・ブダペスト)男子100キロ超級日本代表の王子谷剛志(24)=旭化成=が「ノムさんの教え」を胸に世界一に挑む。4日は都内の講道館で全国少年大会合同錬成会に参加し、男女約350人の小学生に指導。尊敬する人物に元楽天監督でプロ野球解説者の野村克也氏(81)を挙げ、著書から学んだ名将の教えを生かして初の世界選手権に臨む決意を示した。

 全日本王者の強さを支えるのは186センチ、145キロの巨体から生まれるパワーだけではない。王子谷は影響を受けた人物を「柔道では井上康生監督、柔道以外では野球の野村(元)監督。本を読んで勉強になっています」と告白。ヤクルト、阪神、楽天などを率いた知将の著書を熟読し、競技人生の糧としていることを明かした。

 きっかけは東海大時代。ゼミの先生でもあった柔道部の上水研一朗監督の勧めで初めて著書を読み、感銘を受けた。最近も新刊を購入するなどバイブルのような存在で、特に印象に残っている2つの言葉がある。

 【中心なき組織は機能しない】

 団体戦が主だった大学時代は「中心がいないチームはガタガタ崩れる。その言葉が響きました」。4年時は主将を任され、言葉通りに中心選手として全日本学生優勝大会で体重別と無差別の団体戦2冠に導いた。

 【考えはポジティブ、準備はマイナスイメージで】

 著書と出会ったのと同時期に国際大会を経験し始め、未知の強敵と戦う機会が増えた。以前は対戦相手の研究がおろそかになっていたが、自らインターネットで同階級の選手の動画を検索して対策を練るなど“ID柔道”の要素も取り入れるようになった。

 初出場する世界選手権は「ノムさんの教え」の成果を試す場でもある。優勝した際には「野村監督のサインが欲しい。家宝にします」と熱望した。4月29日の全日本選手権決勝で唇を負傷して15針縫ったが、来週にも本格的に練習を再開予定。憧れの名将との対面に向け、動き出す。(林 直史)

最終更新:5/5(金) 7:04

スポーツ報知