ここから本文です

AKB、ハロプロからも…急増するアイドルから声優への転身 成功の前に立ちはだかる大きな壁とは

5/4(木) 7:00配信

AbemaTIMES

 人気アニメ『ラブライブ!』の出演声優が、劇中のアイドルユニット“μ's(ミューズ)“として『NHK紅白歌合戦』に出場したり、直近ではアニメファンから絶大な支持を得た深夜アニメ『けものフレンズ』出演の声優ユニット“どうぶつビスケッツ×PPP“が『ミュージックステーション』に出演したりなど、声優アイドルという存在が幅広い層に認知され始めている。

 声優アイドルが人気を博すなか、AKB48グループをはじめとするグループアイドルのブームも止まるところを知らず、全国各地にご当地アイドルが誕生するほか、数多くの地下アイドルグループが生まれては消えていくなど、アイドルユニットの乱立も続いている。ただ新たなグループアイドルが大きな成功を手にすることは容易ではなく、たとえグループに入れたとしても、そのなかで突出した存在になることは難しい。

 そのような状況下にあって、AKB48グループをはじめとするグループアイドルや個人で活動をしてきたアイドルから、声優に転身する例が出始めている。

 AKBを題材にしたアニメ『AKB0048』に出演していた仲谷明香、佐藤亜美菜、秦佐和子、石田晴香らはグループ卒業後に声優に転身。ハロー!プロジェクトからはハロプロエッグとして活動していた能登有紗が声優に転身して活躍している他、アイドル的な人気を博した元子役の飯田里穂も声優に転身し、『ラブライブ!』に出演して紅白出場を果たしている。

 古くは『タッチ』の浅倉南役で知られる日高のり子など、これまでもアイドルから声優に転身する例はあった。しかし、ここ数年の転身ブームにはいくつかの理由があると考えられる。

アニメや声優アイドル、認知度の上昇…アイドルの“活動期限”

 ひとつは、アニメや声優アイドルの認知度が上がった結果、アニメが好きで声優に憧れていたアイドルが夢を叶える形で転身する例。先に挙げたAKB48グループの例などを見ても、アイドル活動をする過程で声優に挑戦する機会に恵まれ、それを機にアイドルから元々興味のあった声優に転身しようと考えるケースは少なくない。

 もうひとつの理由としては、アイドルの“活動期限”が挙げられる。若さが武器となるアイドル業界では、ある程度の年齢になるとアイドルから女優に転身するのが定番コースだった。しかし、現在は女優とは別の道として声優を選択する人も増え始めている。声優は女優と同じく技術職としての側面が強く、演技力を磨けば一生続けられる職業である。さらに、一度ファンがつくと30代になってもアイドル的な人気を維持し続けることが可能という、声優アイドル業界ならではの特殊な事情も関係しているようだ。

 他にも深夜アニメの登場によるアニメ本数の増加とそれに伴う声優需要、一度ファンになった声優をいつまでも応援し続けるアニメファンの存在に注目した芸能事務所による新規声優事業のスタートなど、様々な要因によりアイドルから声優への転身する人は多い。

 しかし、アイドルから声優に転身して成功する例も、やはりごく一部。声優そのものを目指して活動している声優志望者の増加や、アニメ業界ならではの低賃金体質、一度ファンになった声優をいつまでも応援し、なかなか新しい声優に目を向けないアニメファンが一定数存在するなどの理由により、成功の道は容易ではない。

1/2ページ

最終更新:5/4(木) 7:00
AbemaTIMES