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テクノ法要をニコニコ生中継 1万9千人が視聴、外国人も興奮

福井新聞ONLINE 5/4(木) 17:54配信

 福井市東郷二ケ町の照恩寺が取り組む、浄土真宗の法要とテクノ音楽を融合させた「テクノ法要」が、文化の枠を超えた注目を集めている。3日に行われた音楽法要「極楽音楽花まつり」は、インターネットの動画配信サイト「ニコニコ生放送」で中継されたほか、外国人参加者の姿もあった。住職の朝倉行宣(ぎょうせん)さん(49)は「多くの人が集まり、いろいろな話をするのが本来のお寺。仏教の将来に向け、いろいろな企画を考えていきたい」と語った。

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 テクノ法要は、20代にDJや照明の仕事をしていた朝倉さんが、若い世代にも仏教に親しんでもらおうと、2016年に始めた。親鸞聖人の教え「正信偈(しょうしんげ)」をテクノ風にアレンジし、きらびやかな映像や照明とともに唱える。

 今回は、ネットの「クラウドファンディング」で募った資金で、映像を投映するプロジェクションマッピングのソフト、プロジェクター、舞台用の照明機材などを新たに購入した。本尊を祭る須弥壇(しゅみだん)がまばゆく照らし出され、内陣の欄間に花や後光をイメージした映像が次々と映し出された。ネットの生中継に寄せられた「トリップ感やばい」などのコメントが流れる場面もあった。和紙のスクリーンに正信偈の文字が映し出され、年配の門徒は一緒に口ずさんでいた。

 ネットの生中継の「来場者」は1万9千人を超え、9割以上が満足したという。プロデューサーの高橋薫さん(35)は「視聴者は、脈々と受け継がれる物語性を好む。伝統文化に新しい発想を組み合わせ、仏教に触れる絶好の機会になった」と語った。

 地元の門徒だけでなく、北海道など全国から人が集まり、本堂を埋めた。友人の誘いで訪れた米国人男性(23)は「こんなイベントは見たことがない。とてもユニークで面白い」と興奮気味に話していた。

 会員制交流サイト(SNS)で知ったイギリス人のイギー・ジェフリーさん(25)は「イギリスはテクノ音楽の人気があり、仏教に対する関心も高まっている。旅行者にも受けそうだ」と満足した様子だった。

福井新聞社

最終更新:5/4(木) 18:19

福井新聞ONLINE