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北朝鮮が異例の中国批判。米は「侵攻する意図はない」

ホウドウキョク 5/4(木) 22:34配信

「命同然の核と引き換えにまで懇願しない」

北朝鮮メディアの朝鮮中央通信は3日、「キム・チョル」という人物の論評の中で、中国共産党の機関紙などが北朝鮮の核開発を批判して制裁の必要性を説く記事を出したことに触れ、「主権の侵害だ」と批判した。

中国の「環球時報」は反論

その中で「中朝関係の根本を否定して、親善の伝統を抹殺しようとしている」としたうえで、「友好関係がいくら大切だとしても、命同然の核と引き換えにまで懇願しない」と反発した。

北朝鮮メディアが友好国である中国を名指しして批判するのは、極めて異例。アメリカと同調しているとの批判を展開した。

北朝鮮への圧力をめぐっては、アメリカのトランプ政権が中国に働きかけを強めていて、「核実験に踏み切れば独自制裁を科す」と中国が北朝鮮に警告していたことが明らかになっている。

「北朝鮮との論戦に付き合う必要はない」

こうした北朝鮮の異例の批判に対し、中国共産党系のメディア「環球時報」は4日、「感情的な論戦文章」だと反応。そのうえで「非理性的な考えに陥っている北朝鮮との論戦に付き合う必要はない」などと論評した。

記事では「新たに核実験を行えば中国がこれまでにない厳しい対応をすることを理解させなければならない」と警告した一方で、「中朝はハイレベルによる疎通が必要だ」などと指摘した。

また、韓国外務省の報道官は「個人名義の論評に対して、韓国政府が評価するのは適切ではない」と述べつつ、「異例である」との見方を示した。

そのうえで、北朝鮮の核問題解決に向けて「中国が建設的な役割をすることを期待している」と述べた。

「38度線を越える理由を探しているのではない」

一方、アメリカのティラーソン国務長官は3日、北朝鮮への追加制裁の用意があると牽制しながらも、「38度線を越える理由を探しているのではない」と述べ、北朝鮮に侵攻する意図はないと述べた。

こうした中、アメリカ軍は、原子力空母「カール・ビンソン」が韓国軍の駆逐艦2隻などとともに西太平洋を航行する映像を公開。硬軟織り交ぜた対応で北朝鮮にゆさぶりをかけている。

最終更新:5/4(木) 22:34

ホウドウキョク