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郷土への思いを込めて 八戸で県民参加型舞台劇「君の声」上演

デーリー東北新聞社 5/4(木) 11:10配信

 青森県の八戸市公会堂で3日、県民参加型舞台劇「君の声」(八戸市、市公会堂主催)が上演された。同作の舞台は八戸市と今別町。公募で集まった役者と伝統芸能の担い手たちが、地元の魅力と人々のつながりを表現した。それぞれの祭りや方言を盛り込むなど、郷土への思いが込もった演出に大きな拍手が送られた。

 世代や地域を超えて一つの作品を作ることで、郷土愛を育んでほしいという思いから企画され、同市公民館の柾谷伸夫館長が脚本、演出を手掛けた。2016年の12月に青森市で初演。青森公演を見た八戸市の演劇関係者からの要望もあり、今回の上演が実現した。

 主人公は東京に住む不登校気味の高校3年生の猛。両親の故郷である八戸市と今別町を訪れて、人の温かさに触れながら、明るさを取り戻すというストーリー。

 主人公一家が三社大祭を見物する場面では、スクリーンに実際の祭りの映像を映し出し、山車の迫力を再現。同市の小中野左比代虎舞も登場して、活気あふれる演舞で会場を盛り上げた。今別町の場面では、出演者が伝統芸能「荒馬」を演じた。ダイナミックな動きに観客はくぎ付けになっていた。

 主演を務めた青森市新町の会社員で、シンガーソングライターとしても活動するエイイチロウさん(29)は、自身も主人公同様、南部(八戸市)と津軽(青森市)出身の両親を持つ。公演を振り返り「緊張もあったが、八戸のお客さまのおかげで楽しんで演じることができた」と笑顔で語った。柾谷さんは「物語を通して、地域とのつながりの大切さを少しでも伝えられたのではないか」と話していた。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/4(木) 11:58

デーリー東北新聞社