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【MLB】イチローを特徴付ける2つの記録 長距離打者が重用されるMLBで光る個性

5/4(木) 13:56配信

Full-Count

1900年以降の通算シングルヒットの数は歴代5傑入り

 今季はまだ5安打しかしていないイチローだが、その記録をいろいろな方向から見ると、彼が歴史的な存在であることを、改めて思い知らされる。

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 ここでは、イチローの凄さを証明する知られざる記録を2つ紹介したい。

 イチローは、本塁打、長打力が高く評価される現代のMLBにあって、極めて特異な選手だ。まるで20世紀前半のタイ・カッブのように、ここまでコツコツと単打を積み重ねた。

 20世紀以降の通算単打数のランキングを見てみよう。

○通算単打数
1ピート・ローズ 3215
2タイ・カッブ 3053
3エディ・コリンズ 2643
4デレク・ジーター 2595
5イチロー 2467

 イチローはあと33本で、史上5人目の2500単打となる。ピート・ローズ、タイ・カッブが24年、コリンズが25年、ジーターが20年かけて積み上げてきた数字だが、イチローはまだ17年。単純計算すると、ローズは1年あたり約134本の単打を打ち、カッブは約128本、コリンズは約106本、ジーターは約133本となっているが、イチローは約145本で断トツに多い。実質的に最もシングルヒットが多い選手だと言ってもよいだろう。

 単打を重ねながら、史上30人目となるメジャー通算3000安打に到達した。

イチローが内野安打を狙って打った説を裏付けるデータとは…

 さらにイチローの個性が際立つ記録を紹介しよう。内野安打の記録だ。単打の中でも外野に飛ばない内野安打は、打ち損ねた打球を野手が処理できなかったように見なされることが多い。しかし、イチローは「狙って内野安打を打っている」と発言したことがある。俊足で、バットコントロールが抜群なイチローにとって、内野安打は安打、打率を稼ぐ武器だったようだ。

 それを表す数字がある。安打が飛んだ場所を記録し始めたのは1980年代からなので、タイ・カッブやピート・ローズの記録は残っていないが、3000安打以上を記録した選手の内野安打数を見ると、上位5人は次のようになる。

○通算内野安打数
1イチロー 701
2クレイグ・ビジオ 627
3デレク・ジーター 507
4ポール・モリター 391
5アレックス・ロドリゲス 342

 イチローは記録が残る選手の中では最多の内野安打を打っている。イチローの内野安打は全安打数の約23%にも上る。イチローが内野安打を狙って打っていたという説を裏付ける数字ではないだろうか。短距離打者でありながら、スラッガーたちに負けない実績を作った事実は素晴らしい。

 タイ・カッブは、「50cm先に転がしたヒットと、50m先に飛ばしたヒット。この両方が同じヒット1本として扱われることは、野球のルールの最も素晴らしい部分である」と述べているが、イチローはまさにそれを体現する存在だと言えよう。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

最終更新:5/4(木) 13:57
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