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春季高校野球静岡県大会準決勝 藤枝明誠―静岡

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/5(金) 8:14配信

 ■静岡 9回逆転サヨナラ

 ▽準決勝(草薙第1試合)

 藤枝明誠(中部4位)

 001002000―3

 000100012×―4

 静岡(推薦)



 ▽二塁打 松村(藤)成瀬、森2、村松(静)

 ▽暴投 久保田(藤)

 ▽試合時間 1時間56分

 【評】静岡が逆転サヨナラ勝ちで藤枝明誠との接戦を制した。

 静岡は終盤、代打攻勢でつくった好機を上位打線がものにした。1点を追う九回、藤田、木下、丸田の3四死球で1死満塁とし、村松が左中間へ二塁打を放った。守っては竹内、春、鈴木の継投で6安打に抑えた。

 明誠は好投を続けてきた主戦久保田が最後に制球を乱した。

 ■村松、意地の殊勲打 静岡

 静岡が土壇場で地力を発揮した。1点を追う九回1死満塁、2年のリードオフマン村松が放った打球が左中間を破ると、逆転サヨナラの歓喜に沸くナインがベンチから飛び出した。「後半に粘り強く戦えるチームを目指してきた」。殊勲打の村松は声を弾ませた。

 藤枝明誠の主戦久保田の巧みな投球術に強打を封じられた。3併殺と2度の盗塁死で攻め気をそがれ、守ってはミス絡みで失点を許した。「9割5分が我慢の試合展開だった」と栗林監督。

 自身の失策を取り返す機会を待っていたのが遊撃手村松だった。本調子ではなく打席では緊張もした。「中途半端に打っても併殺になる」と覚悟を決め、2球目の外角直球を逆らわずはじき返した。

 指揮官は終盤、代打攻勢で相手に重圧を掛けた。八回、先頭で送り込んだ小林が安打で2点目の足掛かりをつくり、九回は木下、丸田が四死球で上位につないだ。「苦しい場面で出番はあると準備していた」と丸田。小林も「何とか出ようと食らいついた」。

 エース池谷の登板なしで決勝まで勝ち上がった。経験を積んだ控え投手陣と厚みを増した打線。夏を戦う強固な土台を築きつつある。



 ■好投の久保田 最後に力尽きる 藤枝明誠

 手中にあった勝利は目前でこぼれ落ちた。藤枝明誠は最終回に逆転を許してサヨナラ負け。静岡相手に好投を続けた主戦久保田は、ぼうぜんと打球の行方を見つめた。

 序盤から持ち味の投球術がさえ渡った。右横手から丁寧にコーナーを投げ分け、八回まで8安打を浴びながら失点は2。バッテリーを組む服部も2度の盗塁阻止で助けた。悔やまれるのは3四死球を与えた九回。「疲れは全くなかった。(原因は)気持ちの弱さ」とエースは力なくつぶやいた。

 選抜大会出場校をあと一歩まで追い詰めただけに、選手には悔しさだけが残った。主将の中田は「静岡は九回に逆転できる強さがあり、自分たちには甘さがあった。必要なのは技術よりも気持ちの強さ」と語った。

静岡新聞社

最終更新:5/5(金) 8:14

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS