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阪神・藤浪 操ったヤクルトの恐怖心

東スポWeb 5/5(金) 14:01配信

 エースが因縁の一戦で強心臓ぶりを発揮した。2位・阪神は4日のヤクルト戦(神宮)に7―1で快勝。打線が15安打を放って藤浪晋太郎投手(23)の3連勝をアシストした。藤浪は4月4日の同カードで9四死球と荒れ、畠山への死球を巡って両軍入り乱れての大乱闘に発展。この日も7四球と荒れたが、8回途中を1失点に抑え、前回植えつけた相手への“恐怖心”をうまく利用することに成功した。

 乱闘劇以来の一戦を前に阪神陣営には藤浪への不安があった。「藤浪が死球を出すことを恐れて、腕を振ることができないのではないか」(チーム関係者)。一方のヤクルト打線にも「前回の対戦のあと、特に右打者が打撃を崩して大変だった。できることなら藤浪とはもう対戦したくない。山田もバレンティンも怖がっている」(ヤクルト関係者)。事実、ヤクルトは乱闘試合のあと打線が貧打にあえぎ6連敗するなど、両陣営に恐怖心が残っていた。

 そんな中、強心臓ぶりを発揮したのは虎のエースだった。この日も抜け球が多く、打者がのけぞるボールを何球も投じたが、その気迫に圧倒されるように山田、バレンティンが明らかに本来の打撃とは違うスイングで凡退を繰り返した。「(ファンに)やじられたけど、それを気にしていたら勝負できない。それくらいの強い覚悟で投げている」(藤浪)。果敢に攻める姿勢に香田投手コーチも「右打者に抜ける球も多かったんだけど(勇気づけるために)彼には『打者はもっと嫌なんだよ』と言った。勇気を振り絞って腕を振ってくれた」と目を細める。

 チーム内から出ていた「相手が嫌がっているのなら遠慮せずにそれを利用してどんどん攻めるべきだ」との声を実践してみせた藤浪。試合後、金本監督も「(乱闘試合以来の対戦で)すごく心配だった。でも、やっぱりそこを乗り越えないとね。全部ヤクルト戦は避けるのか、という話になるから。よくできたと思うよ」と胸をなで下ろした。

 5日からは2差で追う広島との首位攻防戦(甲子園)に臨む阪神。藤浪が因縁対決を制し、金本政権初の貯金5。エースがチームに勢いをつけた。

最終更新:5/5(金) 14:26

東スポWeb

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