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大手IT企業も期待! コニカミノルタのIoTビジネスが“超モテモテ”のワケ

5/5(金) 11:22配信

日刊工業新聞電子版

事務機器メーカー、なぜ“エッジ”

 事務機器メーカーのコニカミノルタが、オフィスや工場、病院などさまざまな現場で、複合機を中核に機器の状態監視や稼働を効率化するソリューションビジネスに乗り出す。機器やデバイスから集めた大量の情報を活用するIoTビジネスだ。IT企業でも、総合電機でもない同社がIoTで商機を狙う背景には、事務機器ならではの強みと苦しみがある。

 コニカミノルタの複合機器などをデータ処理の中核とするエッジIoTプラットフォーム(基盤)「ワークプレイスハブ」は、IT企業から期待を集めている。米マイクロソフトや同シスコシステムズなどIT企業7社が、IoT基盤のグローバル・エコシステム・パートナーに名を連ねる“モテモテ”状態だ。

 その理由は、コニカミノルタの提案が、IT大手の得意とするクラウドネットワーク上でのシステムと異なるからだ。クラウドにデータを送る前に、ある程度のデータを即時に処理する“エッジコンピューティング(エッジ)”と呼ばれる。通信量を抑制でき、顔画像などのプライバシー情報を送らないよう処理できるため、エッジはクラウドの良いパートナーとなる。

 4月19日、東京・表参道で開いた同サービスの発表会には、IT企業の経営幹部らが集まった。シスコシステムズ合同会社(東京都港区)の鈴木みゆき社長は、「エッジは、『我が意を得たり』と感じた」と語り、日本ヒューレット・パッカード(同江東区)の西村淳取締役常務執行役員は「ゲームチェンジャーの支援は我々の仕事」と意気込む。

 なぜコニカミノルタが“エッジ”をやるのか。第1に、事務機器はオフィスに“場”を持つ。オフィスに設置した複合機に、データを処理するサーバー機能を乗せれば、IoT導入のハードルを下げられる。第2に、1社1社を訪問する事務機器の営業スタイルは、顧客と距離が近いため、どんな課題を持っているか把握できる。山名昌衛社長は「200万社とつながりがある」と強調する。

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