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「DVDを付録につけるな」ケンコバ、絶滅寸前のエロ本に熱弁

5/5(金) 11:11配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 エロ本が風前の灯火となっている。1980~90年代前半、男子なら誰でもエロ本にまつわる思い出があった。当時のエロ本は巻頭や巻末にカラーページでアイドルやAV女優のグラビアが掲載されていた。

 ノンフィクション作家でエロ本に執筆した経験のある本橋信宏氏は「女の裸が載っていればあとの余白は何やってもいいというところがあった。それがオリジナル性のある作品を生み出した」「日本の場合は刑法175条(わいせつ物頒布等の罪)もあるから、性器陰毛のたぐいを露出はできない。アメリカやヨーロッパは一定の範囲であれば全部オープンなので、日本は性器陰毛が見せられない分、いろんな他の物で勝負してきた。それがかえってエロの技術を高めた」と話した。

 しかし、2000年代に入るとネット上で無料のエロ動画などを楽しめるようになり、人気を誇ったエロ本は次々と廃刊、休刊になった。今のエロ本はDVDを再構成した、いわばAVのカタログになっているのが実情だという。ライターでアダルトメディア研究家の安田理央氏は「動画が強いというのは現実問題としてあって、主流の紙雑誌も付録のDVDがメインになっている。現時点でエロ本といってもDVDのおまけなので、すでにエロ本はないと言ってもいい」と断言する。

 MCで芸人のケンドーコバヤシは「エロ本の現状を憂いている。僕はエロ本にDVDをつけるなと前々から言っている。エロ本は片手ハンディが重要。右手をフリーにさせないといけない。DVDが付録についていると60ページぐらいが一気にめくれてしまう。片手で全て扱えるようにしてほしい」と熱弁した。

 リディラバ代表の安部敏樹氏はエロ本の運命について「動画に負けるというのが結論。わざわざ本を買う必要はない」と話す。ネット上でのエロ動画サイトトップ5は1位から「FC2動画」「XHamster 」「Xvideos」「アゲサゲ」「エロタレスト」となっており、いずれも知名度は高い。

 数字も衰退を物語る。1985年創刊の「デラべっぴん」は、最盛期には月間30万部を売り上げたが、2004年に廃刊。そして全国で最大1万台あったエロ本自販機も現在では349台に縮小している。またエロ本が斜陽産業になった原因のひとつに、規制が厳しくなりコンビニや書店などで売り場が減ったことも関係している。

 しかし、エロ本ライターとしてAV監督へのインタビュー記事なども書いている地下アイドルの姫乃たま氏は「読み物があるのがエロ本の魅力」と話す。「ネットは特定の映像や画像を検索するのに優れていて、具体的で個別のものを絞り込める。ほとんどの世代はたまたまページをめくって出会う価値を知らない」と解説した。

 ネット全盛の現代社会で、エロ本の読者層は50歳以上がほとんど。生き残るためにも高齢者をターゲットにした工夫が必要とされている。

(AbemaTV/AbemaPrimeより)

最終更新:5/5(金) 11:11
AbemaTIMES