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「サラリーマン教師」じゃダメですか? 疲弊する小学校の先生

BuzzFeed Japan 5/5(金) 11:00配信

子どもたちをのびのび育てたい。そんな目標を掲げる教員が、忙しさに追われている。業務効率化とはほど遠い現場で、何が起きているのか。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

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子どもたちが下校した放課後、職員室に戻ると、約30人分のテストやプリントが、机に山積みになっている。

ここからが、1日の仕事の第2ラウンドだ。小学校の女性教員のAさん(40代)は、気を引き締める。

先回りして情報提供

今日は算数を丁寧にみることにしよう。丸をつけ、点数を控える。翌日の授業のために教材や指導法を予習する。その後、別のクラス担任と打ち合わせ、授業で使うプリントを共有する。

あ、今日は校務分掌の会議が入っていた。定時に帰るのは無理かな……。だったら、保護者に電話を1本だけ入れておこう。さっき友達とケンカをしたB君のお母さんは、午後6時すぎなら帰宅しているはずだ。

保護者が不安を感じる前に、先回りして情報提供する。20年近い教員生活で身につけた、保護者対応の極意だ。

「教師は人気商売ですよ」

BuzzFeed Newsにこう漏らしたAさんは、関東地方のある小学校で、高学年の担任をしている正規採用教員だ。ベテランだが、クラス替え直後の4月、5月は特に気を抜けない。最近はママ友同士のLINEで、新しい担任の評判があっという間に広まるからだ。

1時間の授業に1時間の準備

定められている勤務時間は、午前8時15分から午後4時45分。Aさんは課外活動の顧問をしており、朝7時半には出勤している。定時で帰る目標がかなわない日もあるが、遅くとも午後6時には学校を出るようにしている。

学校にいるのは約10時間半。給食の時間や休み時間も子どもの様子を見守り、息つく暇がない。専科教員ではないので、6時間授業なら6時間、まるまる教壇に立つ日もある。

1時間の授業をするためには、1時間の準備が必要だとされている。経験が長いAさんは手早く済ませられるようになってきたとはいえ、学習指導要領の改定などで、一から準備せざるをえないこともある。

「中学校の先生の部活動による負担ばかりが問題視されていますが、小学校の教員は部活なんてとてもできませんよ。この多忙感、どうにかしてほしい」

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最終更新:5/5(金) 11:00

BuzzFeed Japan