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子どもの「生きる力」を引き出そう!「指示命令」を「質問」に変えると効果的

ベネッセ 教育情報サイト 5/5(金) 14:00配信

「子どもが自分で考えて動く前に、もう我慢できなくなって、『早く!』『こうして、ああして』って、こっちから言っちゃうんですよね。ダメなのはわかっているんですけど、やっぱり時間に遅れるわけにはいかないじゃないですか! 失敗はさせられないし……、コーチングって難しいですね」
時折、そんなお声を耳にします。お気持ちはわからないでもないです。でも、質問してみたくなります。
「いつまで、『早く!』『○○しなさい』と言い続けるんですか? 言い続けることで何か変わりそうですか?」
目先のささいな失敗をさせまいとすることが、かえって、子どもの「生きる力」を奪うことになっていないだろうかと思うことがあります。

思い切って失敗させてみる

先日、私が高校生まで教育を受けた地元に招かれ、講演をさせていただきました。とても光栄なことですが、なんとも照れくさい感じでした。講演を聴きに来てくれた義妹が、翌朝、興奮冷めやらぬ勢いで、実家に滞在している私のところへ駆け込んできました。

「昨日のお義姉さんの話を一緒に聴きに行ったママ友と、『早速、やってみよう!』って、今朝から、コーチングをやってみたんだよ。ママ友も、『早くしなさい!』って言うのをやめて、子どもを信じて見守ったんだって。でも、結局、バスに間に合わなくなって遅刻。さっき、車で幼稚園まで送ってきたらしいけど。でもね、質問すると、次はどうしたらいいかって、ちゃんと子どもが自分で答えられるんだ!って、感動していたよ」
「この人たちは、なんて行動力あるお母さんたちなんだー」と私のほうが感動しました。

「すばらしいママ友だね! 早速、チャレンジしたんだね。遅刻するまで徹底してやってみたなんて勇気あるお母さんだと思うよ。今日の遅刻は、たしかに遅刻としてカウントされるかもしれないけど、次はどうすれば遅刻しないかって、その子が自分で考えるきっかけを作ったんだよね。長い人生の中の一回の遅刻と比べたら、そっちのほうがずっと大事だと思うよ。私は、そのお母さんに、『ナイスチャレンジ!』と心から拍手を贈りたい。そう伝えておいて」
と私は義妹に言いました。

遅刻させたことを讃えるなんてとんでもない!と思われるかもしれませんが、子どもと関わる時、大人はもっと大局的な視点に立ったほうがいいように私は思います。失敗させないようにするから、失敗を恐れチャレンジしなくなる。失敗して乗り越えた経験がないから、打たれ弱くなってしまう。ここ数年、18歳から20代の若者と接していて、そんな気がして仕方がないのです。
子どものうちから、小さな失敗をどんどんさせてみる。その都度、「次は、どうしたらいいかな?」「ここから何を学んだ?」と考えるよう促す。そうすれば、「○○しなさい」と言い続けなくても、自分で動くようになるのです。

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最終更新:5/5(金) 14:00

ベネッセ 教育情報サイト