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小字で残る行々林道(おどろばやしみち) 八千代市 【難読 珍読 地名あれこれ】

5/5(金) 10:31配信

千葉日報オンライン

 主要地方道船橋印西線の島田台地区にある「ちばレインボーバス」の停留所「行々林入口」。読み方は「おどろばやしいりぐち」。実際、近くには行々林道(おどろばやしみち)の小字(こあざ)も残されている。

 行々林道について、日本民俗学会会員で地名に詳しい木原善和さん(66)は「行々林につながる道が小字となったらしい」と想像する。一方、行々林のいわれは不明。

 行々林(村)は現在の船橋市域にあった地名だが、1955年に同市鈴身町に名称が変わった。読みづらさが理由らしい。バス停から約800メートル、八千代市との境に並ぶ庚申塔の一部には、行々林村の文字が刻まれている。

 同市北部の神久保(いものくぼ)地区。日蓮宗大本山正中山法華経寺の古文書で、室町時代の「足利氏満安堵状」(1397年)や「千葉兼胤安堵状」(1420年)には伊毛窪(いものくぼ)の村名が出ている。しかし、村の石高を記した江戸時代の「下総国各村給分」(1700年)には、神久保村の記載がある。

 木原さんによると、伊毛窪は神久保のことだが、字が変わった時期や理由は不明。木原さんは「神の字を当てた何らかの意味があると思う。間違いとは考えにくい」と指摘する。神久保地区には飛び地もある。

 (習志野支局 坂巻洋一)

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 地域の歴史や風土を物語る数々の地名。都市部にも残る難読や珍読、不思議な地名を紹介する。