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侯孝賢が『台北ストーリー』を語るインタビュー映像が公開

5/5(金) 10:00配信

ぴあ映画生活

59歳でこの世を去った台湾の映画監督エドワード・ヤンの生誕70年、没後10年を記念して、ヤン監督が1985年に発表した『台北ストーリー』が4Kデジタル修復され、日本で初公開される。本作で、主演を務めるのは、台湾映画界を代表する巨匠ホウ・シャオシェン。当時すでに監督としてデビューしていたホウ・シャオシェンはどのような経緯で本作に参加したのだろうか? 本人と脚本を手がけたチュウ・ティエンウェンが語るインタビュー映像が公開になった。

『台北ストーリー』4Kデジタル修復版 インタビュー映像

1970年にアメリカに渡ったヤン監督は1981年に台湾に戻り、映画界に入る。その後、すでに商業映画の世界でも活動していたホウ・シャオシェンらと、それまでの台湾映画には存在しなかった作品を次々に発表し、“台湾ニューウェーヴ”と呼ばれて世界中の映画ファンを驚かせた。

映像では、エドワード・ヤンとホウ・シャオシェンが出会った当時の思い出や、『台北ストーリー』を製作することになった経緯が語られ、さらにチュウ・ティエンウェンは、劇中でホウ・シャオシェンが演じた主人公アリョンと、ヤン監督本人の関係を分析する。

映画は、台北で暮らす布地問屋を営む男と、不動産業界で働く女を主人公に、大きく変化を遂げていく台北の街と、将来に不安を抱える男女の姿を描いたもので、ホウ・シャオシェンは「(監督は)帰国後に見た台北の街を撮りたかったのでしょう。単なる恋愛物ではなく、当時の台湾の世情を描き出しています」という。

本作を発表したヤン監督は翌年に名作『恐怖分子』を発表し、長い準備期間に突入。5年後に発表されたのが、現在、日本でも修復版が公開され、大ヒットを記録している『クーリンチェ少年殺人事件』だ。『クーリンチェ…』では台湾の世情と若者のドラマが絡みあい、圧倒的な緊張感を生み出していたが、『台北ストーリー』も扱っている時代は異なるが、当時の世情と人間模様が絡み合うドラマで、日本でも多くの観客に支持されることになりそうだ。

『台北ストーリー』4Kデジタル修復版
5月6日(土) ユーロスペースほか全国順次ロードショー

最終更新:5/5(金) 10:00
ぴあ映画生活