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つまらない既成概念を打ち破る力 「コム・デ・ギャルソン」川久保玲は何が凄いのか?

5/5(金) 13:40配信

BuzzFeed Japan

メトロポリタン美術館で異例の「コム・デ・ギャルソン展」が開催される。【BuzzFeed Japan / 石戸諭】

「川久保玲 / コム・デ・ギャルソン」展がはじまったからだ。

ここで現役デザイナーにスポットをあてた展示が開かれるのは極めて異例で、1983年のイヴ・サンロラーン以来という。

コム・デ・ギャルソンのイメージはいくつかの言葉にまとめることができる。奇抜、変な服、前衛的、これがおしゃれ?、どう着ていいのかわからない……。

つまり、人を戸惑わせる服なのだ。

それなのに、なぜ川久保玲さんは注目されるのか、いったい何がすごいのか?

コム・デ・ギャルソン展の図録や過去のインタビューなどをもとに川久保さんの経歴を簡単に紐解く。

既成概念に挑む反骨精神

川久保玲、1942年東京生まれの74歳。大手繊維メーカーを経て、スタイリストとして独立する。

インタビュー嫌い、写真嫌いで知られメディアの前にはあまり登場しない。

1969年からフランス語で「少年のように」を意味するコム・デ・ギャルソンという名前で洋服を作りはじめる。

1973年にコム・デ・ギャルソン社を設立。1981年、パリ・コレクションに進出した。

「黒の衝撃」

1982年、ゆったりとしたシルエット、そして穴をあけた黒いニットを発表する。

女性の身体に沿ったライン、多くの色を使う華やかな服が主流だったファッション界に、黒でゆったり、しかもボロボロという真逆の「美」を突きつける。

黒い服は同時期に活躍した山本耀司さんも提案し、社会現象に。のちに「黒の衝撃」と呼ばれる歴史に残る“事件”になる。

当時、彼女は自分の服をこう表現している。

「私の服は今日の女性のためのもの。独立していて、夫の考えに左右されず、自分の足で立っている人の」(図録より)

既存の「女性らしさ」も破壊して、誰にも左右されない「強い女性」像を打ち出す。凝り固まった価値観への反骨精神を感じさせる。

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最終更新:5/5(金) 13:40
BuzzFeed Japan