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海外では当たり前!? 注目集まる「ミッドレベル」医療従事者とは

BuzzFeed Japan 5/5(金) 17:00配信

医師の「働き方改革」の中で、海外では一般的な「ミッドレベル医療従事者」が注目されている。これは医師とそれ以外の医療従事者の中間にあたる職業だ。医師の仕事の分担について、国内の議論を追った。【朽木誠一郎 / BuzzFeed Japan】

アメリカなどでは一般的な医療資格「PA」

病院に行けば、当然のように他人に注射針を刺される。手術などでメスを入れられることもあるだろう。しかし、これらは本来、正当な理由がなければ暴行罪や傷害罪に当たる可能性のある行為だ。

このような行為を医療目的として特別に「許可」されているのが、主に医師という資格を持つ人たち、ということになる。そして今、この「許可」の範囲を巡り、国内で議論が始まっている。

きっかけは、厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会(ビジョン検討会)」が4月6日に発表した報告書だった。

この報告書では、医師の「働きすぎ」が問題視され、医療従事者の業務の生産性向上、業務の分担と最適化のために、医師の仕事の一部を他職種と分担する「タスク・シフティング」「タスク・シェアリング」の重要性が強調されている。

そのための施策の具体例として挙げられたのが、「診療看護師(仮称)」の養成や「フィジシャン・アシスタント(PA)」という新資格の創設だった。

現行の日本の法律の下でも、看護師は医師の指示があれば一定の医療行為をすることができる。2015年には、看護師の「特定行為研修制度」が創設・開始された。

研修修了後は、あらかじめ医師(または歯科医師)が作成した手順書に基づき、インスリンの投与量の調整など、38項目の高度な医療行為(特定行為)が可能であることが明示されている。

先述の「診療看護師(仮称)」は民間資格で、これらの特定行為に加え、気管挿管や腹腔穿刺などについても教育を行い、看護師に可能な医療行為の範囲を拡大するものだ。

また、PAはアメリカなど海外で人気の資格。ベトナム戦争から帰還した衛生兵を再教育したことが発祥で、医師の監督下で診察や薬の処方、手術の補助など、医師が行う医療行為の相当程度をカバーする。

ビジョン検討会の報告書に対して、業界団体の反応は早かった。日本医師会は報告書の発表と同日に、会長の横倉義武氏名義のプレスリリースで次のように述べている。

「診療看護師(仮称)やフィジシャン・アシスタントの活用を含むタスク・シフティング、タスク・シェアリングについては、医療安全や医療の質の向上の視点に立ち十分かつ慎重に議論することが必要と考えます」

一方、日本看護協会は翌日7日、報告書について、プレスリリースで「新たな医療における看護師への期待として前向きに受け止め、その実現に向け積極的に活動していきます」と声明を発表。姿勢がはっきりと分かれた形だ。

一般にはあまり知られていないが、医師以外の職種でもできる医療行為の範囲は、看護師を中心に、これまでも拡大してきた経緯がある。海外の現状とあわせて、日本看護協会の専務理事である井伊久美子氏に話を聞いた。

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最終更新:5/5(金) 17:00

BuzzFeed Japan