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【MLB】イチロー伝説「レーザービーム」を恩師が回顧 「彼は何をやってるんだと…」

5/5(金) 14:43配信

Full-Count

元監督ピネラ氏が地元紙で“秘話”を披露、「あれほどの素晴らしい強肩は見られない」

 マーリンズのイチロー外野手は、昨年8月にメジャー史上30人目の通算3000安打を達成。今季、マーリンズのみならず、古巣マリナーズでも記念セレモニーが行われるなど、異例の待遇を受けた。そして、2001年シーズンに記録した「レーザービーム」も改めて脚光を浴びている。イチローは3日(日本時間4日)から敵地でのレイズ戦に臨んだが、地元紙「タンパベイ・タイムズ」の特集記事の中で、当時マリナーズを率いていたフロリダ州タンパ出身のルー・ピネラ氏が16年前の衝撃を振り返っている。

【動画】MLB公式サイトが紹介したイチロー伝説の送球「レーザービーム」

 イチローは2001年にオリックスからマリナーズに移籍。このルーキーイヤーに新人王、MVP、首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞のタイトルを獲得した。マリナーズがメジャー最多タイ記録の116勝を挙げたシーズンは、まさにハイライトの連続だったが、当時マリナーズの監督として指揮を執っていたピネラ氏には忘れられないシーンがあるという。

 2001年4月11日のアスレチックス戦だった。

「我々はオークランドで試合をしていた。相手は一塁に走者がいた。そして、ライト前にヒットを打たれたんだ」

 ピネラ氏は記事の中でこう回想している。

 4月2日にメジャーデビューを果たしたばかりのイチローは、8回1死一塁の場面でライト前へのヒットを捕球すると、そのまま三塁へ送球した。このイチローの判断を指揮官は実は疑っていたという。

伝説の送球で生まれた代名詞「レーザービーム」

「私は走者を見た。そして、心の中でこう語りかけていた。『二塁へ投げるんだ』と。ところが、彼は三塁に送球した。自問自答したよ。『彼は何をやっているんだ』とね。すると、2ステップで走者をアウトにする送球を投げてしまったんだ。あれほどの素晴らしい強肩は見られないよ」

 指揮官は二塁への返球をイメージしていたが、イチローの動きは指揮官の想像を超越した。まさに矢のようなストライク送球が三塁手のデビッド・ベルのグラブに収まり、一塁から三塁を狙ったテレンス・ロングはアウト。指揮官、そして全米のメジャーリーグ関係者やファンの度肝を抜いた。

 地元テレビの実況はこのシーンで「なんてことだ! イチローがレーザービームでストライク送球だ!」と絶叫。この名解説とともにメジャー史に残る名シーンとなり、「レーザービーム」はイチローの代名詞となった。

 記事ではイチローの送球の素晴らしさを再び味わうために「YouTube」で動画を検索すべしと主張。「あの送球がどれだけ凄いものか、自分の目で確かめた方がいい」と伝説の送球を改めて称賛していた。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:5/5(金) 15:23
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