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大友亀太郎知ろう 5月27日に講演会

5/5(金) 19:08配信

カナロコ by 神奈川新聞

 札幌開拓の祖と呼ばれ、札幌の地では銅像や記念館などで顕彰されている大友亀太郎(1834~97年)の偉業に光を当てようと、大友の出身地である小田原の有志が講演会を開催する。大友は二宮尊徳の弟子で、江戸幕府から開墾の命を受け、札幌に着任。着任150周年に当たる昨年に地元北海道で講演した元北海道新聞編集委員の合田一道さんを有志が招き、5月27日、小田原市栢山の尊徳記念館で「大友亀太郎とその時代」と題して講演してもらう。

 主催するのは、このほど発足した「報徳 九転十起人生塾」(田嶋享塾長)。ヤオマサ名誉会長でもある田嶋塾長が中心となり「札幌では有名なのに、出身地である小田原で知られていないのはあまりに残念」と企画した。

 大友は小田原で農家の長男に生まれたが、勉強熱が高じて尊徳に師事。当時、尊徳が招かれていた栃木県で農業はもちろん測量や土木などの村づくりには欠かせない知識や技術を身につけ、幕府の役人として北海道に渡った。

 66(慶応2)年には、原生林だった札幌村一帯(現札幌市東区)の開発に着手。現在、創成川として一部残る「大友堀」(全長4キロ)と呼ばれる用水路づくりから始め、明治初期の混乱に失望して70(明治3)年に北海道を去るまで、一帯の開墾に尽くしたという。故郷に戻ってからは、小田原市立千代小学校の設立に取り組み、64歳で亡くなるまで神奈川県の県議を4期務めた。

 現在、札幌市中央区の創成川公園には大友像が設置され、大友の役宅跡には「札幌村郷土記念館」が建てられ、大友の功績や大友の精神を引き継いだ人たちが日本初のタマネギ栽培に成功していく様子などを伝えている。講演会の講師を務める合田さんは北海道新聞を定年後、ノンフィクション作家として数々の著書を世に送り出している。

 講演は午後2時から。入場無料。定員200人。申し込み・問い合わせは、市野さん電話0465(83)1188または、井上さん電話090(1993)4720。