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目抜き通りで無電柱化完了 東山と寺町の重伝建地区

5/5(金) 1:25配信

北國新聞社

 金沢市の東山と寺町地区で、県が進めていた無電柱化工事が完了した。いずれも重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に向かう目抜き通りで、電線が見えなくなり、金沢の風情漂う街並み景観が向上した。両地区は北陸新幹線開業後、観光客が増えており、県は今後も市とともに無電柱化を進め、歴史的建造物が並ぶ重伝建の魅力を高める。

 卯辰山麓重伝建に近い東山地区では、2011年度から6年計画で、国道359号浅野川大橋-東山交差点間の280メートルで無電柱化に着手した。15年に浅野川大橋-安江金箔(きんぱく)工芸館間の130メートルで整備を終え、今年3月末に残る安江金箔工芸館-東山交差点間150メートルで工事が完了した。

 防護管を地中に埋設して電線を管に入れ、約20本の電柱を撤去した。工事に併せて歩道も改修し、周囲の景観に合うよう、表面に玉砂利が敷かれたような和風の舗装を取り入れ、白系の落ち着いた歩道に仕上げた。休日はひがし茶屋街を訪れる観光客らで混雑する通りで、無電柱化により歩道がすっきりとし、歩きやすくなった。

 寺町地区では、県が09年度から8年がかかりで、寺町台重伝建に含まれる県道蛤(はまぐり)坂交差点-寺町5丁目交差点間の430メートルで電線を地中化し、電柱約30本を撤去した。15年に寺町5丁目交差点からにし茶屋街方向の200メートルの整備が完成し、今年4月に蛤坂交差点周辺までの残り230メートル間の無電柱化が完了した。

 工事では蛤坂交差点に近い広小路バス停の前後の歩道上に、周辺の寺院やにし茶屋街への方向と距離を表示し、観光客らに分かりやすいようにした。

 東山、寺町両地区では、金沢市がひがし茶屋街周辺の小路270メートルを無電柱化し、蛤坂周辺の570メートルでも工事を進めている。県は今年度、無電柱化区間をさらに延長するため、新たに寺町地区で240メートル、東山地区で260メートルの実施設計をまとめる。県都市計画課の担当者は「市と連携し、重伝建ならではの歴史的景観を生かした町づくりを進めたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5/5(金) 1:25
北國新聞社