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勧進帳熱演「いよっ」 小松で子供歌舞伎フェス開幕

5/5(金) 1:25配信

北國新聞社

 第19回全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(北國新聞社特別協力)は4日、小松市の石川県こまつ芸術劇場うららで2日間の日程で開幕した。地元ゆかりの歌舞伎十八番「勧進帳」を熱演する子供役者が見えを切ると、大向こうから「いよっ」と声が掛かり、晴れの舞台は大盛況となった。

 弁慶、富樫、義経が織り成す「智仁勇」の物語は、小松の小中学生14人が演じた。見せ場は、安宅の関を越えるために弁慶が知略を尽くす場面で、弁慶と富樫の「山伏問答」では流れるような掛け合いで沸かせ、弁慶が義経をつえで打ち据え、涙を流す立ち回りを迫力満点に演じきった。

 役者ばかりでなく、演技を支える後見や長唄、囃(はや)子(し)方も特訓を重ねた子供たちや市民が務め、晴れ舞台を一緒につくり上げた。客席から役名や役者名を呼ぶ声が盛んに飛んだ。

 拍手喝采を浴びながら「飛び六方」で花道を下がった弁慶役の中川稜太さん(国府中1年)は「出来は100点満点。練習よりもうまくできた」と笑顔を見せた。義経役の橋本明都(みんと)さん(丸内中1年)は頭にかぶった笠(かさ)が途中でずれ落ちるアクシデントがあったものの、「慌てずにできた。一つ一つの動作をもっと丁寧にやりたい」と2日目の舞台へ気を引き締めた。

 フェスティバルには県外2団体も出演した。浅草こども歌舞伎会(東京)は「舌出し三番叟(さんばそう)」と「仮(か)名(な)手本忠臣蔵(でほんちゅうしんぐら) 道行旅路花(みちゆきたびじのはな)婿(むこ)」を披露し、軽妙な芝居で笑いを誘った。松の会こども歌舞伎(三重県)の「義経千本桜 道行初音旅吉(みちゆきはつねたびよし)野(の)山道行(やまみちゆき)の場(ば)」では花道にせり上がって登場する舞台装置「スッポン」を使う演出で、観客を驚かせた。

 各上演の前には歌舞伎役者の中村雀右衛門さん、松本幸四郎さん、市川海老蔵さんのビデオメッセージが順に映された。

 5日も午前11時に開演する。

北國新聞社

最終更新:5/5(金) 1:25
北國新聞社