ここから本文です

米下院、オバマケア代替法案を可決-共和党は僅差で面目を取り戻す

Bloomberg 5/5(金) 6:34配信

米下院共和党は4日、同党がまとめた医療保険制度改革(オバマケア)代替法案を217対213の僅差で可決させた。

同法が制定されれば数百万人が医療保険を失うとの報告が出ており、上院では同法案がこのままの形で通過する可能性はほとんどない。下院の採決では共和党議員の20人が反対し、賛成した民主党議員はいなかった。

ロイ・ブラント議員(ミズーリ州)ら複数の上院共和党議員は、単に下院を通過した法案を取り上げるのではなく、上院独自の代替案をまとめると述べた。

トランプ大統領はホワイトハウスのローズガーデンで、「保険料は下がり始めるだろう」と述べ、オバマケアは「死んだも同然だ」と話した。

ライアン下院議長は保険会社が一部の州でオバマケアからの撤退を決定していることに言及し、「住民が購入できる医療保険がない州で、オバマケアは何を保護するというのか」と発言。「この破綻した法律、失敗した実験を葬り去ることができるようになった」と話した。

過去数週間、全米各地で開かれたタウンホール形式の集会では、共和党案が通れば医療保険を失うとの懸念を抱いた有権者から議員が厳しく追及され、共和党の穏健派は同法案の支持に二の足を踏んでいた。

オバマケアが柱としていた個人への医療保険加入義務づけ、さらには従業員への医療保険提供を大半の企業に義務づける措置を代替法案は撤廃する。メディケイド(低所得者向け医療保険)拡大が抑制され、オバマケアの財源を担っていた富裕層や保険会社、医薬品メーカーには1兆ドル相当の税負担軽減になる。

共和党は同法が制定されれば、市場原理に基づいた制度により、医療保険の適応範囲に関する判断で国民の裁量の幅が拡大すると主張する。オバマケアでの補助金をやめて、年齢や所得に応じた税控除に置き換える。

原題:House Passes Obamacare Repeal in Razor-Thin GOP Victory (3)(抜粋)

Anna Edgerton, Billy House, Anna Edney

最終更新:5/5(金) 6:34

Bloomberg