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「理想の芝居とは…」 高橋一生が“一役入魂”の思いを語る

日刊ゲンダイDIGITAL 5/6(土) 9:26配信

「『高橋一生、チョー激務じゃね?』などと心配なさらず、どうか、ひとりの男、小野但馬守政次として見てほしい」

 柴咲コウ(35)演じる主人公とは幼馴染みだが、腹に一物を抱え、家中で孤立した父親と同じ道をたどろうとしている筆頭家老を演じている。新たな局面を迎える7日の放送回を前に応じた取材会。ドラマに映画に引っ張りダコの多忙な状況を引き合いに出し、目尻にしわを寄せて笑いながら“一役入魂”の思いを訴えた。

 あるときはニヒルな政治家秘書、またあるときは屁理屈や、うんちく好きのビオラ奏者――さまざまな役に扮し、ワンクールにダブルヘッダーでの連ドラ出演も珍しくないが、高橋一生(36)流の役作りはこうだ。

「ホン(脚本)はいつも自分以外の誰かを演じるつもりで読むのではなく、そもそも僕自身だと思いながら読む。僕が理想とする芝居はまさに文字通り、“芝の上に居る”だけで何もしないこと。セリフの応酬で見せるのではなく、言葉の間や呼吸を大事にし、カメラの前に居るだけで語れるようになる。この思いは年々強まるばかりです」

 大河ドラマ出演は5作品目。“唯一無二”の現場で学ぶことは多い。

「ひとつの事象が起きても、立場や境遇によっていろいろな解釈が成り立つ。たとえるなら、1年かけて丁寧に作り込む大河ドラマは、登場人物ごとに小さな川の流れを精緻に描き、やがて主流の大きな河につながるさまを表現することができる。とても魅力的で毎作品、挑戦の連続です」

 この日はマイ水筒を持参。中身は?

「水出しアイスコーヒー。朝、自分でいれてきたんですよ」

 仕事も飲み物も妥協知らずだ。

最終更新:5/6(土) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL