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67歳で映画デビュー 吉田類氏が語る仕事と遊びの極意

日刊ゲンダイDIGITAL 5/6(土) 9:26配信

 BS―TBS「吉田類の酒場放浪記」でお馴染みの吉田類(67)がこのたび、「吉田類の『今宵、ほろ酔い酒場で』」なる作品(6月10日公開)で映画初出演、初主演を果たす。意気込みのほどを聞いた。

――映画はお好きだと。

「子どもの頃から映画館に潜り込んでね、小林旭に赤木圭一郎、裕次郎の日活アクションなんか全部見てましたよ。高知の山奥に住んでいたんで、新聞配達のトラックに乗せてもらって、市内まで出かけて行ったりしたのを覚えてます」

――それなら、なおのこと銀幕デビューはうれしかったのでは。

「映画出演のオファーは今回が初めてじゃないんです。他の仕事もあり、時間が取れなかったんですけど、今回はヒチコックみたいな映画の案内役、ナビゲーターだけの出演だと思っていたんですよ。役もあってセリフ付きと分かったのは仕事を受けた後。ロケでは変装していたのに一発で僕だと周辺のサラリーマンにバレて驚きましたね」

――その意気といい、会社で苦労し、辞めてからも仕事を探している中高年世代には羨ましい限り。

「もともとね、働くという意識がないんです。好きなことしかやらない。絵も俳句も酒場巡りも好きだからっていうのが最初なんです。夢を追うとか、何かをかなえるためにやるという意識は全くありませんね」

――ずっと現役で活躍できる秘訣は何でしょう。

「結果を狙ってやったら駄目だと思うんです。俳句のコンクールの選考に加わったりしますとね、優秀なんだけど、どこかで見たような句というのがある。真似してるんですね。でも、そんなことやってもバレるし何にもならない。本当に心からばか正直に、好きなものに没頭する。僕は山歩きも趣味なんですけど、地面を見るだけで、アリとか昆虫どうしの戦いがあったりして楽しい。携帯カメラで撮ってツイッターに投稿したりして、毎日楽しくて仕方ない。定年退職で引きこもってしまう同世代の話も聞きますが、年齢に縛られて自分で自分の可能性を制限する必要は全くない。おしゃべり好きな奥さまみたいに皆どんどん出ていくべきです。映画も旅と一緒、知らない世界に行った気になれるところですね」

最終更新:5/6(土) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL