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各識者も警鐘…サラリーマンを襲う“5月の3大危機”とは

日刊ゲンダイDIGITAL 5/6(土) 9:26配信

1.赤字決算でリストラ候補に

 5月は多くの企業で本決算が発表される。業績悪化によるリストラが明らかになるのもこの時期。2011年5月はリコーが1万人、16年5月はシャープが7000人のリストラを発表した。

「本決算で赤字になれば、経営陣は赤字を打ち出さざるを得ません。社員にとっては青天の霹靂でしょうが、リストラ策に待ったをかける手だてはありません。ただし、業績悪化の雰囲気を嗅ぎ取ることは可能。連休明けに役員クラスが早朝出勤や深夜残業をしていたり、時間外の電話が増える場合、経営危機であるケースが多いですね」(人事コンサルタントの菅野宏三氏)

 いつリストラ勧告があっても、冷静に行動できるよう心の準備は必要だ。

2.連休明けに逃げる新人

 入社3カ月未満で辞めてしまう新入社員は少なくない。GW明けは彼らにとってひとつのヤマだ。

 昨年、転職会議が行った「新卒入社3カ月未満退職者」への調査によると、6割以上が「時間外労働が多い」のを理由にしていて、3割以上が「社風・体制に不満」と回答していた。要するに学生気分が抜けていないわけだが、売り手市場の今年はもっと増えそうだ。「キレイゴトぬきの就活論」の著者で大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。

「今年の新卒者は、例年のようにOB訪問や会社訪問、説明会などで企業側と接触せず、知名度や規模だけを見て入社することができました。そのため、職場の人間関係や環境とミスマッチを起こすケースが例年以上に出ると思います。それに本人たちも、すぐに転職できるだろうと思っている。実際、企業側は若い人材を欲していて、第2新卒の需要が増えますからね」

 彼らは辞めても痛くもかゆくもない。だが、会社にとっては研修を終え、配属されたばかりで辞められては困る。

「楽に入った分、会社への愛着も人間関係も希薄。辞めさせないためには先輩や管理職から歩み寄ることが大事ですね。ただし飲みに誘うのはNG。自分のペースで飲めない場を苦痛に感じる若手は多いのです。まずはランチやお茶に誘って、困っていることはないかなど、短時間で軽い話をする場を増やしてください」(石渡嶺司氏)

3.暇つぶしのネット検索で惨事

 長期休暇はインターネットを使う機会が増える。

「毎年、GWはアダルトサイトを閲覧して、詐欺に引っかかる被害が増えています」

 こう言うのは、ITジャーナリストの井上トシユキ氏。最近の手口はこうだ。

「アダルトサイトを見ていると急に、『ウイルスに汚染されました。ソフトウエアを購入してください』と警告が出るタイプ。赤文字で日本語と英語のパターンがある。画面がフリーズするので、ユーザーは焦って警告通り、5万円、10万円のソフトウエアをクレジットや電子マネー決済で購入してしまう。その後も毎日のように1万円単位でバージョンアップを求められ、休み明けもしばらくカモにされて払い続けるケースは少なくありません」

 被害を避けるには、警告は無視して電源を落とす。

 あるいは、ブラウザーを強制終了することだ。

「いまのところこの手の詐欺でコンピューターの中身まで汚染することはないので、画面を切って、二度とそのページを開かないことです」(井上トシユキ氏)

 休みボケしている暇はなさそうだ。

最終更新:5/6(土) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL