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大会連覇射程圏 トンプソンじわり9位タイ浮上の“威圧感”

日刊ゲンダイDIGITAL 5/6(土) 12:09配信

【ワールドレディス・サロンパス杯】

 前年覇者のレキシー・トンプソン(22)が30位発進からトップ10に入ってきた。大会2日目は3番からの4連続を含む5バーディー、1ダブルボギーの69で回り、通算1アンダー9位タイに浮上だ。

 会場で2年続けてトンプソンのスイングを見た石井明義プロがこう解説する。

「1年前はハーフショットみたいにガツンとアイアンのヘッドにボールを当てて真っすぐ飛ばすことに集中していたが、今年はフィニッシュをとっている。それだけ柔らかくボールを打っており、スピンがかかっていない。昨年はピン奥にカップが切られたらバックスピンで遠ざかってしまったが、今年はうまくボールをコントロールできている。ドライバーが飛んで曲がらず、セカンドはほとんどPWかショートアイアンと飛距離のアドバンテージを十分に生かして落ち着いて戦っている。決勝ラウンド2日間は、優勝を争う選手にとって怖い存在になるでしょう」

 昨年は東C、今年は西Cと舞台が違う。初日は風が吹いたこともあって2オーバーと出遅れたが、戦いながら修正して、ちゃんとアンダーパー圏内に戻してくるのはさすがだ。

 1年前は初日70(8位タイ)、2日目68(2位タイ)、3日目65(単独首位)と日を追うごとに調子を上げていき、最終日は省エネプレーの72でも楽々と逃げ切ることができた。つまり72ホールの戦いを熟知しており、下から追い上げて上位陣に無言のプレッシャーをかけていく凄みがトンプソンにはある。

 それが180センチの長身から繰り出す米ツアーランク2位のドライバー飛距離(279.01ヤード)であり、パーオン率2位(79.49%)の正確性なのだ。

 米ツアーで戦うプロにとって、大会3日目のムービングサタデーは手を緩めずにスコアを伸ばせるところまでコースを攻め続ける。もちろん日本ツアーで戦う選手にとっても同じ1日だが、そのパワーは日米では大きく違う。

 2日間同じペアリングで回った2年連続賞金女王のイ・ボミ(28)は通算4オーバー44位タイに後退し、昨年2位だった渡邉彩香(23)は通算7オーバー76位タイで予選落ちと圧倒された。

「週末もポジティブにいきたい」と目の前で戦う相手のペースを崩すことができるトンプソンには、大会連覇の目は十分にあると見ていい。

最終更新:5/6(土) 12:09

日刊ゲンダイDIGITAL