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ロッテ・猪本、古巣のソフトバンクから意地の安打「100倍燃えた」

デイリースポーツ 5/6(土) 18:43配信

 「ロッテ4-1ソフトバンク」(6日、ZOZOマリンスタジアム)

 ソフトバンク時代の登場曲だった高倉健さんの「唐獅子牡丹」を、湘南乃風の「BIG UP」に変えたロッテ・猪本が打席に入った。

 四回の先頭打者。1-0からフルスイング。打球は三塁線を破る二塁打となった。3年ぶりの猪本の一打を足場に、荻野のセーフティバントで貴重な中押し点をもぎ取った。

 「これでチームメートとして認めてもらったのかなあと思います」。猪本は感慨深げに言った。二塁上ではこみ上げるものがあった。ベンチに帰ると、誰にも知られないようにこっそりと涙をぬぐった。

 昨秋、ソフトバンクを自由契約となり、鴨川秋季キャンプでテストを受けて合格。ロッテの一員となった。

 熊本出身で、ソフトバンク時代は『未完の大器』と呼ばれた。08年、長距離砲の期待とともに育成4位で入団したが、1軍の出場機会は少なかった。だが、ウエスタンでは15年に打点2位。16年は91試合で打率・304。新天地での飛躍を誓った。

 元気印でベンチの盛り上げ役だ。5日、円陣の中で、「コイ昇りでいきましょう」と大声を張り上げたが、試合は大逆転負け。この日も音頭取りを指名されたが、とっさに方向転換。「ウナギ昇りでいきましょう」とやって爆笑を誘った。

 キャンプから2軍でコツコツと準備をして、4日に柴田とともに今季初の1軍昇格。そしてこの日、「7番・一塁」で今季初スタメン。伊東監督は「あの2人のキャラは(チームの)雰囲気を変える。どういう思いをぶつけてくれるか」と期待していた。

 古巣のソフトバンク戦。「倍、いや100倍燃えました」と猪本。「唐獅子牡丹」の心で新しい姿を見せる。

最終更新:5/6(土) 22:03

デイリースポーツ