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いまさら聞けない! 投資信託のベンチマークは何のためにあるの?

5/6(土) 22:15配信

投信1

前回の記事『いまさら聞けない!  投資信託のベータとアルファって何?』で、投資信託(ファンド)のパフォーマンスを分析するツールであるベータ(β)とアルファ(α)について説明しました。今回は、そこでも軽く触れたベンチマークについて詳しく説明します。

ベンチマークはパフォーマンスの指標となるもので、多くの場合、日本株ならTOPIXや日経平均、米国株であればS&P 500種など、市場の構成銘柄のほとんどを含む指数を使います。ある市場に全額投資し、βのリスクを1取れば、その指数の騰落率にファンドのパフォーマンスが追随することになり、その意味で、運用者(ファンドマネージャー)が上手くもなく下手でもない中立的な結果とみなされるからです。

ベンチマークの役割

 A. パフォーマンスのうちα部分を抽出する

たとえばTOPIXをベンチマークに持つファンドにおいて、1年でTOPIXが10%上昇し、基準価額が15%上昇していれば、αは15%-10%=5%となり、逆に基準価額が8%上昇していればαはマイナス2%となります。

投資家にとっては、α部分を抽出することには次のようなメリットがあります。

 1.同じベンチマークを持つ別のファンドと比べて、どちらがαが多く出る優秀なファンドか分析できる。
 2.同じファンドの数期にわたるパフォーマンスを見る際に、αが安定して出ているか、上げ相場に出やすい、あるいは下げ相場に出やすい運用者、運用戦略かという傾向を分析できる。
 3.信託報酬を払うに値するのかを分析できる(信託報酬以上のαが出ないと、ベンチマークを上回るパフォーマンスを目標とするアクティブファンドを買っても報酬倒れである)。
また、運用会社にとってはファンドマネージャーの社内評価に使えるという面もあります。αの他にも、リスクの取り方や、単なる勘ではなく手法に説明力があるかといった要素も重要ですが、αを大きく出せる、あるいはコンスタントに出せる優秀なファンドマネージャーは運用会社の収益に直結しますので、社内で評価される材料となります。

 B. ファンドや運用戦略の特色を表わす

日本株のファンドであっても、全てがTOPIXや日経平均がベンチマークとは限りません。TOPIXバリュー指数をベンチマークとするファンドは割安株戦略、JPX日経中小型株指数であれば中小型株のみに投資する戦略等、ファンドの狙いはベンチマークに表されています。

逆に言えば、運用戦略や投資対象とベンチマークに整合性があるかに注意してファンドを選ぶべきだということです。

たとえば、ブラジル国債のファンドで、指数の構成銘柄が平均年限7年なのにベンチマークが翌日物の銀行間金利となっていたとします。

債券の金利は順イールドと呼ばれ、多くの場合、満期までの期間が短いと低く、長いほど金利が高い状態となりますので、仮に7年は利回り10%、翌日物は6%としたら、普通に7年の債券を買って持っていると4%の超過収益が出ます。

もし、平均7年の年限となるブラジル国債の指数があるにも関わらず、翌日物金利をベンチマークとしているファンドがあるなら理由をただすべきでしょう。

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最終更新:5/6(土) 22:15
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