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吉野復興相就任...被災地目線で職務へ 福島復興の課題指摘

福島民友新聞 5/6(土) 8:13配信

 東日本大震災の被害を巡り「まだ東北で良かった」と問題発言をした前復興相の事実上の更迭を受け、吉野正芳衆院議員(自民・福島5区)が4月26日に復興相に就任した。本県からの復興相就任は2012(平成24)年12月の第2次安倍内閣発足から1年8カ月務めた根本匠衆院議員(自民、福島2区)以来で、地元目線での復興政策の推進に期待が高まっている。吉野氏はどのような姿勢で復興相としての職務を果たそうとしているのか。就任後の国会審議などでの発言を振り返る。
 「発災以来、実は、私は被災者です」。吉野氏は26日の就任会見で、自らも津波で自宅に被害を受けた被災者であることを報道陣に明かした。その上で「政府の一員として内部から被災した被災地の声を届けていくのが私の役割」と述べた。28日の衆参両院の質疑では「被災地出身の大臣として被災者の最後の一人までも責任をもって対応するという気概を持つ」と繰り返し、被災地目線で復興相の職務に臨む考えを示した。
 今村雅弘前復興相の震災被害を巡る「東北で良かった」との発言については一貫して「許すことができない」と批判。28日の衆院質疑では「復興庁の信頼は損なわれております」と述べ、発言で政府と被災地の関係が揺らいでいることを率直に認め、「福島のみならず各地の被災地、被災者を数多く訪問して信頼回復を図る」と語った。
 また本県復興については、28日の参院質疑で(1)原発の廃炉・汚染水問題は一番の問題だが、時間軸からすると30~40年の長期課題(2)3月末と4月1日に避難指示が解除された地域はまさに今がスタート(3)広野町のように避難指示が解除されたところ―と課題を三つに分け、「私にとって全て課題です」と地元ならではの分析をした。

福島民友新聞

最終更新:5/6(土) 8:13

福島民友新聞