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パックンに聞いた 外国人にウケるはず「本場の禅体験」

5/6(土) 18:13配信

福井新聞ONLINE

 4月15日に福井市で行われた越前時代行列で幕末の福井藩士、由利公正を演じた。由利は明治維新の立役者で、NHK大河ドラマの主人公に推すには十分。封建制度の中、農民らと一緒になって物事を考えた姿勢にも好感が持てる。

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 時代行列で、福井の人は変わらず温かい声援を送ってくれた。最後にやりの演武に失敗したとき「もう1回!」とかけ声をくれて、心から応援してくれていると感じた。

 24年前、初めて福井に来たとき、福井の人の生き方はアメリカっぽいなと思った。山や海でのアウトドアをはじめスポーツが好きで、とにかくアクティブ。友人と集まるときは居酒屋などではなく、いつも自宅に誘ってくれる。お互いのプライベートを見せ合うのはいい。東京に住んで20年ぐらいたつけど、5~6人しか自宅を知らないし、隣人の名前も分からない。近くの人と深く付き合う意識はすごく気に入った。

 福井で好きな場所は足羽川堤防の桜並木、恐竜博物館、九頭竜ダム、若狭湾…。挙げたらきりがない。そんな福井の昨年の外国人宿泊者数が全国で最下位だったのにはびっくりで残念だった。海外の有名なブロガーらを招いて、福井の良さをアピールして広めてもらうのはどうか。京都や金沢など近くの観光地とセットで宣伝するのもいい。

 曹洞宗大本山永平寺などの日本のスピリチュアルな雰囲気と、座禅の体験イベントは外国人にウケるだろう。日本人は座禅は一部の人がやるものと思っているけれど、アメリカでは普通のサラリーマンが職場で座禅しており、禅が日常の中にある。禅の本場で基礎を学びたいはずだ。海外には禅センターがあり、そこと協力するのもいいかも。福井人のおもてなしの心はばっちりなので、皆が少し英語を話せると、外国人はもっと来やすくなるだろう。

 福井には人や食など魅力がいっぱいで大好き。福井の人は幸福度ナンバーワンということにもっと誇りを持ってほしい。「福井には何もない」なんて言わないで。そんな幸福度日本一を発信するため月1回、県内と首都圏で放送する「しあわせになるラジオ」のパーソナリティーを務めている。福井の人には、福井の良さや日常の幸せを再発見するヒントになったらいいなと思う。

■お笑いコンビ「パックンマックン」のパトリック・ハーランさん(46)

 1970年、米コロラド州生まれ。ハーバード大卒業後、93年から約2年半、福井市の専門学校で英語講師を務めた。97年にお笑いコンビ「パックンマックン」を結成し、テレビなどで幅広く活躍している。2005年から県のふくいブランド大使、16年から福井市観光大使。

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