ここから本文です

「洗車機は傷がつく」は本当? 進化した洗車機の最新事情

5/6(土) 11:28配信

乗りものニュース

傷の原因はブラシ?

 ガソリンスタンドやコイン洗車場にある門型の洗車機は手軽である一方、「クルマに傷がつく」ともよく耳にします。

【写真】1962年開発 日本初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機

 実際にはどうなのでしょうか。東京都大田区でコイン洗車場を運営する会社に聞きました。

――洗車機でクルマに傷がつくことはあるのでしょうか?

 お客様から「傷がついた」という苦情はいただいていません。ただ、洗車機メーカーからは、車体についた砂などが十分に落ちていないまま利用すると、傷がつくことはあるとは聞いています。

手洗いも同様 傷をつけやすい工程がある

 洗車に関する技能や知識などについての資格「洗車ソムリエ」の検定試験を行う、日本洗車ソムリエ協会にも話を聞きました。

――やはり洗車機はクルマに傷をつけてしまうことがあるのでしょうか?

 いまの洗車機に多いスポンジブラシは柔らかく、傷がつきにくくなっています。かつては、ブラシについたワックスがクルマの汚れを付着させ、そのワックスが次のクルマに傷をつけるというくり返しがありましたが、スポンジブラシは、その汚れを吸着しにくくなってもいます。ただ、最初に高圧をかけた水で洗浄しないと、クルマに付着した汚れがブラシに押されて傷がつきやすいといえるでしょう。

――手洗いとのちがいはどういったところでしょうか? 洗車機による傷を嫌がる人は、やはり手洗いをすべきですか?

 洗車機ではどうしてもブラシが当たらないところがあるので、手洗いのほうが細かく洗えます。ただし、手洗いだからといって傷がつきにくいわけではなく、たとえば仕上げのタオル拭きで傷をつけてしまうことも多いのです。また車種や塗装の種類、車体色によっても、傷がつきやすい、あるいは見えやすいものがあります。

※ ※ ※

 洗車機であっても、手洗いであっても、傷がつくことはあるようです。では、最新の洗車機はいかに改良されているのでしょうか。

クルマの形を読み取ってブラシを制御 最新洗車機の実力

 洗車機メーカー大手のビユーテー(名古屋市港区)に、洗車機の最新事情を聞きました。

――今の洗車機は以前よりも傷がつきにくくなっていると聞きましたが、具体的にどの点が改良されたのでしょうか?

 洗浄ブラシの素材そのものだけでなく、ブラシをボディに当てる力具合や動き、回転数なども改良されています。最新の機種はクルマの形状を読み取るセンシング性能が向上しており、ブラシ動作を制御し適正な力、回転方向、回転数で洗浄することができます。

――そもそもなぜ傷がつくことがあったのでしょうか?

 十数年前はナイロン製が、いまはスポンジ製が洗浄ブラシの主流です。ほかに布製もあります。傷がつく原因は、ナイロン製ブラシがスポンジ製や布製よりも硬かったことのほか、センシング性能が現在ほど高性能ではなく洗浄圧力にムラがあったこと、ブラシそのものの自動洗浄機能がなかったこと、リンスコントロールなどがいまより劣っていたこと、などが挙げられると思います。

1/2ページ