ここから本文です

【潮干狩り】アサリを見つける秘訣、教えます!

5/6(土) 12:01配信

TOKYO FM+

この時期、海辺へ行って手軽にアウトドア気分を楽しむなら、干潟で潮干狩りはいかがでしょうか。アサリやハマグリは一年中いつでも採れますが、潮の満ち引きの都合や気候的な問題で、春から初夏が潮干狩りのシーズンなんだそうです。今回は、海を満喫しつつ、おいしい貝を食べられる「潮干狩り」の楽しみ方を、TOKYO FMの番組の中で詳しい方々に教えてもらいました。


◆「アサリを見つける秘訣をお教えします」
~自称・史上最強の潮干狩り超人 原田知篤さん

── 潮干狩りに必要な道具は何ですか?

アウトドアは何かと準備が必要ですが、潮干狩りに限っては何も準備しなくても大丈夫です。熊手がなければ手で掘ればいいだけ。熊手は貝を掘り出すための道具ではなく、ひっかいてアサリを見つけるための道具。貝の表面に熊手が当たるとガリガリと感触があるので、そこを掘り起こすんです。そういう使い方なので、熊手はなくても問題ありません。

とはいえ、アサリを見つけるにあたっては熊手は最高の道具です。アサリは住みやすいところに集中するので、そこがどこかを見つけるために熊手を使います。100円ショップでも売っているので、手に入れておくと良いでしょう。貝を入れる袋もスーパーのレジ袋に水抜き用の穴を開ければなんとかなります。でもこちらも網状になっている潮干狩り用の袋が数百円なので、買っておいて損はありません。

── 服装はどんな感じがいいでしょう?

足もとは長靴やサンダルが一般的ですが、僕は靴下が好きです。長靴やサンダルは脱げたり擦れたりして、意外と快適ではありません。でも裸足だと貝殻が危ない。そこで僕は薄い靴下だけで歩きます。厚手の靴下は砂と海水で重くなって引きずってしまうので、サラリーマンの通勤用靴下や女性用のストッキングがおすすめです。

靴下だけで歩くのは、足の裏で砂の感触を確かめるためでもあります。アサリは2本の水管を砂の上に出すので、大量のアサリが水管を出したり引っ込めたりすると砂が耕されたような状態になるんです。だからカチカチの場所にアサリはいません。ちょっと砂がほぐれているような場所を感じ取るために靴下だけで歩きます。

── アサリを見つけるコツをぜひお教えください!

アサリが住みやすい場所は、沖からの波を避けられる場所、つまり砂がほんのちょっと盛り上がっている場所の陸側です。そこにアサリが集まっていることが多いので探してみてください。同じ理由で、海藻や岩の陰といった波を受けにくい場所にもよくいます。砂の上に出した水管に砂がバチバチ当たるような場所をアサリは嫌うんです。

おすすめは干潮よりも少し早めに行って、潮が引いていく様子を観察すること。そうすれば最初に顔を出す場所と水が残っている場所がわかるので、アサリが集まっていそうな場所の目星が付きます。アサリは「1つ見つけたら30いると思え」という格言もありますので、頑張って探してください。僕が作った格言ですが(笑)。


◆「潮干狩りの後はおいしくて簡単な貝料理を!」
~料理芸人 クック井上。さん

── 潮干狩りの後、現地で食べたりできますか?

潮干狩りで取れたアサリは、砂抜きが必要なので本来はその場で食べることができません。しかし「50度洗い」なら簡単に砂を抜くことができます。使うのは海水ではなく、真水を温めた50度のお湯。そこにアサリを漬けると殻を半開きにして、舌をベローンと出すんです。後は冷水で洗えば砂はほとんど抜けます。このやり方だと5分もかかりません。

この50度洗いは簡単で良いのですが、現地でやろうとするとお湯の調達に苦労するかもしれません。そこであらかじめ家で魔法瓶に熱湯を入れて持っていき、現地で水と半々に割るのがお手軽です。お湯が多少冷めても、常温の水で割ればちょうどいい温度になりますよ。

── 現地で作るならどんな料理がオススメでしょう?

砂抜きさえできれば後は普通のアウトドア料理。たとえばイタリア料理の「アクアパッツァ」なんて難しそうに聞こえますが、作ってみれば案外簡単です。準備は貝と白身魚(ツナ缶でもOKです)、ミニトマトに、お水少々と塩コショウを加えて、アルミホイルで包むだけ。ちょっと空気穴を開けてバーベキューコンロに乗せ、火が通れば出来上がりです。

アルミホイルの代わりに流行りのスキレット(小さな鉄鍋やフライパンのようなもの)を使えば写真映えするので、SNSに「潮干狩りして、現地で料理してます」なんて投稿するのにもってこいでしょう。みんな「砂抜きはどうしたの!?」と驚くので、ハッシュタグは「#50度洗い」で……こういうの腹立ちます? もちろんわざとです(笑)。

── なるほど、それなら簡単そうですね! ほかにもありますか?

ペンネみたいなショートパスタを水に1~2時間ほど漬けておくと、茹でなくても普通に食べられます。これを先ほどのアクアパッツァに加えて蒸して温めれば美味しいパスタの出来上がり。アウトドアで食べる料理とはちょっと思えないのがポイントです。しかもあまり手間がかからないのが良いですね。

この季節なら新ジャガもおすすめです。皮をむかなくていいので、洗ってさっと茹でて、アサリと一緒に先ほどのアクアパッツァに入れたり、クリームソースに入れても合います。菜の花と一緒に蒸しても美味しいです。オリーブ油、ニンニク、料理酒、塩コショウを入れて蒸して、アサリがパカッと開けば出来上がり。アサリの旨味に菜の花のほろ苦さが合わさって最高です。


◆「潮干狩りで干潟を耕そう!」
~海洋環境専門家 木村尚さん

── 干潟にはどんな生き物がいるんでしょう?

東京湾でしたら、おなじみのアサリやハマグリのほかに、マテ貝なんてご存知でしょうか。細長い二枚貝で、干潟に空いた小さな楕円形の穴に塩を振りかけると、ピュッと飛び出てきます。それからお寿司屋さんで「青柳」と呼ばれる貝は、正式にはバカ貝と言います。舌をベローンと出している様子から名付けられたなど諸説ありますが、これもおいしい貝です。

干潟で子どもたちに人気なのはカニ。カニは住み分けがはっきりしていて、干潟の上のほうにいるのはコメツキガニです。水があるときは穴の中に潜っているのですが、水が引くと穴から出てきて干潟の表面に付いている藻を食べます。そのとき、一緒に食べた砂を小さな米粒のような団子にして回りにたくさん散らすのでこの名が付きました。

もっと干潟の上のほうに行けば、甲羅に弁慶の顔のような模様があるクロベンケイガニがいますし、葦があればアシハラガニがいます。干潟の深いところにはヤマトオサガニ、もっと深いところにはガザミ(ワタリガニ)もいますね。イシガニはちょっと凶暴なハサミを持っていますが、これもおいしいカニです。

── 東京湾にはどれくらい干潟があるんですか?

房総半島の真ん中あたりに東京湾へ突き出た富津岬がありますが、そこから北の木更津、金田まではずっと干潟です。少し北に行き、船橋海浜公園、市川の行徳、そして東京に入って葛西臨海公園の西なぎさ、お台場海浜公園も干潟ですね。さらに大森のふるさとの浜辺公園、多摩川の河口あたり。川崎の東扇島には人工的な干潟があって、ずっとずっと南に行った横浜市金沢区の海の公園と野島公園が干潟です。

こうして挙げるとたくさんあるように聞こえますが、東京湾の大きさから考えたらほんのちょっとです。これらの干潟は場所によってアサリの味が驚くほど違います。その理由はおそらくエサの違いにあると思いますが、どこが美味しいとはあえて言いません。ぜひ食べ比べて、ご自分で確かめてみてはいかがでしょうか。

干潟は生命の宝庫。そんな干潟を増やしていくためにも、干潟で遊んで干潟を好きになっていただきたいと思います。ちなみに潮干狩りで干潟を耕すのは、砂の中のほうまで酸素が行き渡るので、干潟にとっては良いことです。もちろん採りすぎないようにしたり、稚貝(1円玉くらいが目安です)を採らない配慮は必要ですが、大いに潮干狩りを楽しんでください。

(TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」2017年4月29日放送より)

最終更新:5/6(土) 12:01
TOKYO FM+